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彼に出会うまで麻雀に正解はないと思っていた。私は最強戦に出たいです!【文・早川林香】



金本さんはMリーグを観ていない

「魔神の嫁」としてnoteを書いてほしいという依頼がまたも来てしまった。
魔神の嫁、魔神の父、果ては魔神の母、魔神の妹、魔神の祖父母、魔神の親戚まで行ってしまうのではなかろうかといささか訝しんでいる。
常にネタに苦しんでいる金本さんの事だからありえない話ではない。

そういえば魔神の父は最近Xでアカウントを作成した。
Mリーグの結果について思い思いに綴っているが、最初はプロアマ問わずたくさんの人に「魔神の父です。よろしくお願いします。」と直リプを送っていた。
少し心配していたが今ではもうしていないようだった。本当によかった。

ちなみに魔神の父と母にお会いする前までは世間でよく言われる嫁姑問題とかがあるのかもしれない、と一瞬だけ脳裏によぎった事があるがそれも杞憂だった。
お二人はとても朗らかで優しく、広島に帰るたびに手厚く歓迎してくれるので本当に感謝している。
ふつつか者ですがどうぞ今後ともお願いします。

さてどんな内容で書くかについてだが、ある程度指定があった。
「今期のMリーグ渋川は強かった」ということを書いてほしいと。

まず最初に金本さんはMリーグを観ていないんじゃないかと疑わざるを得なかった。

渋川は最終日で大トップをとったが、この依頼がきた時の直近の成績は「444の3ラス」である。
確かに一時期はMVPを狙える位置ということもあり、本人もやる気に満ち満ちていたが蓋を開けてみたらこの有様だった。
やる気と結果は結びつかない。麻雀だけでなく人生ってそういうものだよね、と物悲しく思わせる寂しい結果だ。

最後のトップのおかげでトータルでは+147.2 とプラスで終える事が出来た初めてのレギュラーシーズンとなった。

が。

皆様は覚えているだろうか。
「+200は見といてくださいよ」
そう言った渋川の顔を、覚えているだろうか。

↓サクラナイツ新選手歓迎懇親会 1時間15分02秒で公言


いじられキャラは得である。彼を見ているとつくづくそう思う。

大口を叩く▶結果が出る▶賞賛

大口を叩く▶結果が出ない▶いじられる

どちらに転んでも美味しい。
きっとこれが人徳というやつなのだろう。

「なんとなくそれを切りました」そんなことを言うプロを誰が支持するだろうか

さて、私個人はというと先日麻雀最強戦2024女流プロ読者アンケート企画にエントリーをした。

近代麻雀4月1日発売号に載る巻頭カラーページには、魔神の嫁というネームバリューを存分に活かした自己PR文を書いた。夫の名前の一つや二つ出して最強戦に出られるなら安いものである。
しかしエントリーをする事は期日ギリギリまで決めかねていた。私のためにたくさん時間とお金を費やしてね、とお願いする事は身勝手であり、そしてとても心苦しく思うからだ。
という事を彼に相談したのだが、まあエントリーするのはタダだし損ないからやっといたら。という事だったのでまぁ確かにそれもそうかと思ってエントリーをする事に決めた。

実は私は、彼に出会うまで麻雀に正解はないと思っていた。

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