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しぬことおっパブへ行ってきた【毒ヶ衣ちなみ】12

世の中には、奇妙でいて心を擽る場所がある。

それは、私たちの日常からほんの少し外れた、いわばパラレルワールドのような場所だ。そこには普通の論理や倫理が一時的に留め置かれ、人々は何かしらの癒しや慰めを求めて集う。そのような場所の一つに、おっパブというものがある。

その夜、私はしぬこと共に新宿の「宝石箱」という名のおっパブへ向かっていた。光と影が入り混じり、昼と夜が曖昧に溶け合う新宿には、私の中で言葉にしがたい感覚がいつも揺らめいていた。その夜も、私の心の奥底では、何かしらの闇が蠢いていた。

しぬこは、私の人生においてある種の運命的な存在であり、彼女の一言一言が私の内なる世界を新たな形に再構築する。

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