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「数理に没入しながら人との新しい関わりに出会える。それが麻雀だ。」魔神の父の観戦記 サクラナイツ最強決定戦 超豪華弁当争奪 後編
1 激闘2回戦 東1局の攻防
1回戦、渋川は大敗で終わったが、私はまだ望みを捨てていなかった。
妻は首を振ったが、もしかしたら1回戦の情報を見ただけかもしれない。それにAさんは、渋川が大活躍だったと言ってたのだから、これは2回戦での奇跡の逆転劇が見られるかもしれない。
それに本人も、緻密に計算して逆転を狙っている。必ずやってくれるはず。
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東1局、しかし配牌はいまいち。
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面白いのは親の堀さんの配牌。
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すでに2暗刻が出来上がっている。
8巡目、ここで9索を暗刻にすると、初牌の東を残し、場に2枚切れの6筒を切る。
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これはすごいな。
野球の投手に例えれば、腕を思い切り振って投げ込んでくる感じ。東切りでカン5筒のテンパイにとるのは、ストライクを取るために「置きに行った」という感じ。
これ、Мリーグの本戦だったらどっちにとるのだろう。興味深いな。
その同巡、内川さんがリーチ。
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ただし3索は0山。内川さんピンチ。
そして渋川の手もまとまってきている。
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あの配牌をここまで育てたのはさすがだ。
12巡目、5索を持ってきた堀さん。しばし手が止まる。
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これって切るのは、東か4筒に決まってるじゃないかと思うが、何と堀さんが切ったのは5索。結果としてこの5索切りが大ファインプレーになるのだが、それにしてもなぜ?
仮説①5索が山に無いことを読んでいた。(どうやって?)
仮説②5索が将来渋川に危なくなることを読んでいた(これはあるかもしれない)
仮説③最終的に5索単騎となった時、フリテンになるのを嫌った。(ただこれは東と4筒が場にたくさん切れた場合の話で、ちょっとレアすぎる)
等々くらいしか思いつかないが、それ以外の理由があるとしたら是非知りたいところだ。
オカルトめくが、この選択は「指運」という言葉で表すのが最も適当ではないかと感じてしまう。
渋川、同巡内川さんの赤5筒をチー。2・5索待ちの満貫テンパイ。
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しかしこの鳴きで堀さんついに四暗刻テンパイ。
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前巡5索を止めていれば、ここで渋川への放銃となっていたわけだ。
そして当たり前のように当たり牌の東を持ってきたのが渋川であった。
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48000点の放銃。
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