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麻雀プロ団体代表座談会【森山茂和・新津潔・五十嵐毅】 前編「団体運営はもうかりますか?」

麻雀しゃべりば「麻雀プロ団体の運営」
 
麻雀最強戦2023、特別鼎談企画「麻雀しゃべりば」。今回登場していただいたのはなんと、麻雀プロ団体のトップを務めるお三方。重鎮たちの、ここだから、今だから話せるトークをお楽しみいただきたい。
 
出演プロ
 
森山茂和プロ(日本プロ麻雀連盟会長)
新津潔プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会代表)
五十嵐毅プロ(日本プロ麻雀協会代表)

収録:2023年8月某日 構成:東川 亮

金本 今日のテーマは麻雀プロ団体の運営です。今日は特別に、近代麻雀編集長の金本が入らせていただきます。よろしくお願いします。
全員 よろしくお願いします。
金本 すみません、森山さん。こんな企画をお願いして。
森山 一回断ったんですけどね、これは難しいと。だけどどうしてもやってくれっていうので、金本さんの命令ですから仕方なしで。3人ともそうですよね。
五十嵐 僕は「森山さんが引き受けたらいいよ」って言ったら「もう引き受けています」って言われましたよ。
森山 すぐ引っかかっちゃうから。新津さんは?
新津 いや、特に。何も考えないできました。

新津「麻雀が好きで、麻雀しかできないような人間の集まり」


新津潔プロ

金本 僕の目からすると、団体の規模としてはやっぱり日本プロ麻雀連盟がドーンとあって大きいイメージがあるんですけど、実際の人数や規模はどんな感じなんですか。
森山 それはどこかで出ているでしょ。だから、その数字を見てもらえば。
五十嵐 近代麻雀の付録で出るじゃないですか。あれに会員数が書いてありましたよね。

日本プロ麻雀連盟 872名
最高位戦日本プロ麻雀協会 714名
日本プロ麻雀協会 646名

金本 人数以外の特徴で言うと。
五十嵐 団体としてというより、ルールが違うから選手の質も違うかな、というのはあります。うちなんかはオカ(25000持ち30000返し、トップ者には2万点の順位点がつく)があるのでトップの価値が大きいですから、みんなすごく攻撃的な感じですよね。その分、我慢比べみたいな麻雀になったら先に根負けする選手が多いような気がしています。
森山 攻撃的にっていうのは、オリないっていうこと?
五十嵐 簡単に言うとそうですかね、オリるときはオリると思いますけど。それもレベルがありますから、下位リーグのほうは僕なんかから見ると、だいぶ荒っぽく見えますね。
森山 イガリン(五十嵐)を基準にしたらダメ。どっちかというと守りの人だからね。守りの良さがある人から見たら、みんな攻撃的に見えちゃうんじゃないですか。
新津さんはどうですか、その辺。
新津 そういうことはあんまり。いろいろするんだと思って、何も考えたことはないですよね。うちは元々は飯田(正人)・金子(正輝)の流れがあるので、やっぱり麻雀が好きで、麻雀しかできないような人間の集まりだなと思います。でも、最近はちょっと変わってきたかなとも思いますけどね。いろいろなことができるような若い子も入ってきたところもありますけど、もともとはそんな感じです。
森山 連盟も同じですよ。みんな「麻雀バカ」みたいなね。要するに普通の会社とかではやっていけなくて、麻雀プロになろうって来ているわけじゃないですか。今はたまたま、Mリーグや麻雀最強戦とかで脚光は浴びていますけど、社会に出したらあんまり役に立たない人もいるかもしれません。普通の会社ではね。
金本 麻雀に特化した。
森山 そうですね。ですからプレーヤーとしていいものを見せてくれれば、それで僕は十分だと思っているので。

五十嵐「こんなに代表を長くやっている気はなかった」

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