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和久津晶が語る「ライバルは瀬戸熊直樹」の意味

割引あり

来たる9月24日、最強戦プロ予選「打倒最強位決戦」が行われます。そのB卓に出場する和久津晶プロ(日本プロ麻雀連盟)にお話を聞きました。

和久津プロは新人の頃から瀬戸熊直樹最強位に心酔し、プロ名鑑でも「ライバルは瀬戸熊直樹」と標榜するほど。今回は主に瀬戸熊プロへの熱い思いを語ってくれました。

 


現最強位の瀬戸熊直樹プロはずっと私の中でカリスマ

 

私の中で、瀬戸熊直樹は特別な存在です。「瀬戸熊直樹」と呼び捨てにしてしまうのは「キムタク」とか「聖徳太子」とかを呼び捨てにするのと同じです。

今の瀬戸熊さん、最強ですよね。
最強戦は短期戦なので、その時の運もあるし、ぶっちゃけてしまえば勝ったからって本当に強いかどうかはわかりません。麻雀プロの中でも「最強戦で勝った人が一番強い」と思ってる人はそんなにいないと思います。
「短期戦なんだから負けても仕方ないよ」と言い訳してる人がいっぱいいるんじゃないですか? そんな中で、別に最強戦で勝たなくても瀬戸熊さんが強いことはみんな知ってるのに、それでも2連覇してしまうって、瀬戸熊直樹は本当に最強じゃないですか? 私の中ではずっとカリスマです。

どんな時でも真剣に打つ瀬戸熊直樹の姿勢

瀬戸熊さんって、どんなときでも同じように真剣に打つんですよ。
放送対局とかみんなに見られている麻雀でも、本当に身内で誰にも見られていない麻雀でも同じなんです。

瀬戸熊さんは打ってるときに手が震えますよね。
身内で戦っているときも、あのモーションで、ニコリともしないで優勝を目指して打つんです。

私はプロになりたての頃はまだエンターテイナーというか「みんなが楽しめて麻雀ができればそれで麻雀プロのお仕事になるんじゃないかな」と思ってました。
でも瀬戸熊さんがどんな時も真剣に打つ背中を見て「麻雀だけは真剣に打たなきゃダメなんだ」と思ったんです。

瀬戸熊さんに出会わなければ、私はもっとイロモノみたいなプロになってたんじゃないかと思います。

ギャラリーがいてもいなくても「アガれる手」を模索する瀬戸熊

 ファンの方々やお客様を交えた麻雀大会って、お客様がメインで、アガリがたくさん出たほうがおもしろいですよね。麻雀を楽しむ場なんですから。

麻雀番組を見ていても、誰かのリーチに他の3人がずっとオリてるところなんて面白くないと思います。だから私は大会などではなるべく全局参加するようにしているんです。

でも瀬戸熊さんはちょっと違って、どんなときでも「自分にアガリの可能性があるならいく、なければ絶対に放銃しない牌を真剣に選ぶ」という打ち方をするんです。

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