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瀬戸熊さん藤崎さんと行く屋久島旅行~後編~【文・山田学武】

ーーー前回までのあらすじーーー

ある日突然瀬戸熊さんと藤崎さんのお世話係に任命され、遠く離れた屋久島へと出発した若手プロ(?)ことわたくし山田学武。二人の寝顔を無事にカメラにおさめ、島内一周へ。滝巡りを済ませ、屋久島の動物たちに歓迎(??)された我々は、宿で明日のメインイベントに備えて休んだのであった・・・。

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さて皆様、お待たせいたしました!後編は今回の旅のメインイベントとなる、縄文杉へのトレッキングツアーです!
まず縄文杉ってなに?写真で見たことあるけど詳しく知らない!という方も多いのではないでしょうか。

最初に申し上げますと・・・縄文杉は食べ物ではございません。

お嬢樣・・・おそらくお口に合わないかと・・・


縄文杉
樹高30m、幹周16.4m。推定樹齢7200年(諸説あり)といわれていて、今現在発見されている屋久杉の中で最も古くから生き続けている個体。ちなみに屋久杉というのは木の種類ではなく、屋久島では樹齢1000年を超えた島天然の杉を総じて屋久杉と呼び、古くから島民にとって御神木として大切にされてきた。


縄文杉について予習したところで、いよいよ出発です。スタート地点の荒川登山口までは宿からバスで約1時間ほど、さらにそこからゴールとなる縄文杉まで片道およそ11km、総標高差700m、往復なんと10時間以上!
これはかなり過酷な道のりになりそう・・・。お二人とも!意気込みをおねがいします!!!


バスの車内にて


な、なんだか眠そう・・・
それもそのはず、今朝は4時前に起床だったのです。

はたして全員無事に完走出来たのか!?皆様ぜひ最後までご覧くださいませ!
それではレッツ!トレッキーング!!!


第五章 トロッコ道はただの移動?!

縄文杉に行くには地元のガイドさんに案内してもらうのが一般的。荒川登山口に到着した我々はガイドさんと合流をして、まずは腹ごしらえ。あらかじめ宿で用意していただいた朝食をとる。

早朝からお弁当を用意してくれた宿の方々に感謝


その後準備運動とトイレを済ませて、出発したのは午前6時前
先ほど片道およそ11kmと書いたが、本格的な登山道は最後の約2.5km。最初は約8.5kmの平坦なトロッコ道を進んでいく。

トロッコ道
先頭を歩くのがガイドさん。足元のレールの上を一列になって歩いて行く。我々のグループは全部で8人。

出発してすぐ花崗岩(かこうがん)のトンネルをくぐる。
さぁ、いよいよ冒険が始まる。

ひらけた先に見えてきたのは大きな一枚岩。岩の上には植物が根を生やしていた。生命力の強さを感じる・・・

実は屋久島には土がない。海底から花崗岩が隆起してできた島で、急な岩山と雨が多い土地柄、土はすぐに水で流されてしまう。

しばらく進むと手すりの無い橋が!怖!!!

写真では伝わらないかも知れないがなかなかの高さ。思わず足がすくむ・・・
藤崎さん「学武、落ちるなよ!絶対落ちるなよ!(ニヤリ)」


『月に35日雨が降る』と言われるほど雨が多い屋久島だが、この日は快晴!はるか遠くまで景色を眺めることが出来た。

片道約11kmの中でトイレは2箇所だけ。歩き始めて1時間半が過ぎた頃、1箇所目のトイレに到着。ここでしばし休憩をとる。

15分ほどの休憩の後、再出発。進むにつれだんだんと緑が濃くなっていく。

心なしか列が乱れ始めたか。


岩の中へと消えていく線路 一体どこへ繋がっているのか・・・
仁王杉(阿形)
そのたたずまいから仁王像に例えられた屋久杉。 少し先に吽形(うんぎょう)の立て札もあったのだが、残念ながらすでに倒れてしまっていた。

先ほど休憩してから約1時間、ついに我々の足元からレールが途絶えた。ここが2箇所目のトイレであり、ここからはいよいよ本格的な登山が始まる。

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