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新井啓文のMリーグ入り計画④今期のリーグ戦の反省【文・新井啓文】


来季ドラフトまで

来季のドラフトの日程は発表されてませんが今期と同じ6月30日としたらそれまであと7か月28日
それまでにできることを全てする、そして必ずMリーガーになるという誓いのノートです。
応援よろしくお願いいたします!

先日、個人スポンサーの小林琢磨さんに作っていただいたシャツが完成し、
受け取りに行ってきました。

ロゴを右カフスに入れてもらったのですが、
めっちゃかっこいい!


感激すると同時に最高位決定戦で着ることができない悔しさと切なさと悲しみに暮れています。
新井啓文です。
初めてシャツに袖を通したのは、
人狼イベントになってしまいました…なんでやねん。


A1リーグ最終節が終わり、
今期の最終順位は5位。


3位まで進出できる最高位決定戦を逃しました。
一時は+300ptを超えていたのに!

決定戦シーズンと言われるこの時期、
対局がないのは麻雀プロとしてとっても寂しい。
現在の大目標であるMリーグ入りへも、
最高位を獲得が大きなアピールになるはずでした。
その可能性が潰えた痛手も計り知れないものがあります。ううう。

しかし終わってしまったことはしょうがない。
切り替えて最高位決定戦の解説を頑張ります!
私の出番は12/16(土)の最終第5節。
例年は近藤・土田が務める大役を仰せつかりました。

実況:浅見真紀
解説:園田賢・新井啓文

というなんとも賑やかそうな解説室です。
デットヒートが繰り広げられていることを期待!
最高位決定戦は前節ABEMAで生放送。
是非ご覧ください!

そんな白熱する最高位決定戦をよそに、
私の来期の戦いは既に始まっています。
記憶が新しいうちに今期のリーグ戦を見返し、
修正点を探す日々。

というわけで、今期印象に残っている局をいくつか反省記として残しときます。
今回のnoteは麻雀のことばかりです!
しかもとってもディープ!
頑張って読んでね!

最高位戦YouTubeチャンネル
https://youtube.com/@saikouisen1976?si=A76hL-ri2GmxORFq
にメンバーシップ登録すると、
今期配信された対局が全て視聴可能!
月額たったの990円!
なお、本記事では動画を見なくても内容が分かるように書いてあります。
ご興味を持たれた方は是非メンバーシップにご登録を!

⦅ライバルを降ろす為のスルー⦆


第2節、2回戦南4局から。
ラス目で迎えたオーラス親番、配牌は

絶望的。
南家鈴木優から西家醍醐へのアシストを止めるべく、
優の切った西をポン、強引にホンイツへ向かいます。
1枚切られた後に重ねた南も首尾よくポンでき、
ペン3s待ちのテンパイまで漕ぎ着けた場面。

この直後、対家の醍醐から2sがツモ切られます。

※醍醐のチー出しは白と2m

思わずポンと言ってしまったのですが、
これはスルーでしたね…
確かに打点は倍になりますが、
醍醐へ超危険牌の3sを切らざるをえなくなる。

仮に通るとしたら醍醐にとって3sは不要牌ということになりますが、
その3sを切れるようになってしまうのは大損。
醍醐の降りを減らしてはならないのです。
スルーして醍醐が7s、8s辺り(最終手出し9s周辺)を持ってくれば、
間違いなく降りたはず。
この局はとにかく醍醐に降りてもらうことが大事なのです。
その選択を突きつける前に自爆してしまうとは。
ありえない選択でした。

ちなみにこのエラーを引き起こされた要因の一つに、
「南家に鈴木優がいたこと」
があります。

彼は人の癖でノーテンを1秒で見抜くそうじゃないですか。

優にノーテンがバレたら醍醐にソーズでアシストされてしまうかもしれない。それはまずい。摸打にキズが出ないように気をつけよう。

そんなことを考えていたらポンするべきかの思考が抜けて、
単純に形と打点だけで自爆ポンをしてしまいました。
仮に優にバレるリスクがあったとしても、
しっかり確認するべき。
そうそう摸打からノーテン見切ってアシストするなんてないでしょうし。
完全に優にしてやられました。(優はなんもしてない)
これは本の宣伝でもネタでもなく、
実戦中本気で考えていたことです。

第2節にして実は今期1番の反省だったりします。

⦅王様タイムはより傲慢に!⦆



第4節、5回戦南4局から。
ダントツのトップ目でいわゆる「王様タイム」というやつです。
そこで入ったこの手、8sを先打ちしてツモ3sの時の9sの出アガリ率を上げに行ったのですがこれは疑問。
自分のリーチにはほとんど向かってこないのが目に見えているのだから、
意味が薄かった。
ここはチンイツまで見て2m切りの一手でした。

結果はこんなショボい1,000オールに…
最初に2mを切っておけば次のツモが8sで


(打1sとすれば36947sの)5メン待ちテンパイになります。
が、ここで打1pとしてリーチのみを拒否する手順が王様タイムの強い使い方。
どうせ誰のリーチにも降りない局面。
タンヤオテンパイなら14p待ちのフリテンリーチもok、
とにかく高打点に寄せるべきでした。
この手をこの状況、
1,000オールで終わらせてあげるなんてお人好しすぎ!

実際1s6sと引いているので、
自分の手牌だけなら

のメンチンテンパイは入っていますし、
途中で1sや8sがポンできた可能性もかなり高かったようです。

王様タイムのゴールはリーチじゃねぇんだよ!

とあの時の自分を引っ叩いて教えてやりたい。

⦅読みきれない差し込みは自重!⦆

第5節、4回戦東2局から。
終盤自分のノーテンは確定で、
いかにマイナスを少なくできるかという局面。
チーが2回入っていて、
北家の自分の切り番はこれを含めあと3回。
但し最後はホウテイになるため、
西家牧野の仕掛けに差し込むなら今か次巡です。
(牧野は3pチー出し発、2mチー出し西)

体感ですが、
流局は供託2本残ることを加味しても、
牧野へ
2,000放銃は微妙だけど流局1人ノーテンよりマシ、
3,900放銃は損
くらいの判断をしていました。
(1,000なら喜んで打ちたいですが、
ドラを晒している為あり得ない)

自分の持っている1sは4枚目で、
牧野が役アリであった場合ほぼ三色でアタることが濃厚。
ここで1sを差すべきかどうか。
次巡牧野がオリて1人ノーテンを免れる可能性もあるので、
そもそもこの巡目に差しにいくべきかどうかも非常に難しい。
私が差し込みを躊躇したために近藤の4,000オールが出る可能性もあります。
かなり考えた末、
2,000点の可能性が高いと踏んで1sを抜きましたがこれがチャンタ付きの3,900へヒット。

大失敗となってしまいました。

これ後から見返すと、
西アンコから切ったパターンはわりと多そうですよね…

1sを抜くのは次で良かった。
差し込みって上手く決まるとめっちゃかっこよく見えるので、
使いたくなってしまう悪癖があるようです。

差し込みは本当にギリギリまで耐えるべし!

⦅トップ目だからこそ積極的にプレッシャーを⦆

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