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魔神の友のMリーグ応援記【文・コウ】
「赤五七八からは八切りリーチ!」
これが渋川という男の戦術か。
2010年近代麻雀オリジナルでのセンセーショナルな巻頭紹介。
ほんとかよ?と皆が思ったが、それが彼のやり口だった。
そんな彼に興味が湧き、私コウは彼が働いていたP店の門を叩いた。
元々こやつは闘士☆渋川老と言う、名前に☆までつけたチャラついた名前で、広島で天鳳に没頭していたのだった。
私はその生対局も見たことがあった。天鳳プロチャレンジという名前で対戦相手にはかの小倉孝プロもいた。
これが2009年のこと。そこでもその実力を発揮し、優勝している。
彼は天鳳出身らしく、よく鳴いた。チーポンチーポンうるさいったらありゃあしない。
そしてほんとに目がキョロキョロしていた。人の手出し、仕掛け、河に並ぶターツなどを見逃さない。
また対局の内容をとてもよく覚えていて、その記憶力に私はいつも舌を巻かされていた。
ある日、1卓がお客様4名で2卓目が立つ時に彼に言われたことを私は忘れられない。
「コウさん2卓目の卓で一緒にやろーよ(^^)」
いやお客さんに言われるのはいい。
何で一緒に働いてる同僚にそれを言われるのかね?(今じゃ考えられないが、私は当時とても弱っちかった)
そしてあの小賢しい麻雀にまんまとやられてしまうのだった。
そんな彼には当時山梨に彼女がいた。もちろん多分に漏れず紹介などされたことも無い。
あまり会ってもいないらしい。
名前も知らないし、彼自身も覚えてないようだ。そんなに人生さかのぼっても数多の女がいたようには思えないんだけどな。。
たった今褒めた記憶力はどこいったんだ。
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