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臨機応変・白鳥翔【文・荒正義】

白鳥翔は、東京都練馬区出身。血液はA型で、慶応大学卒業。私とはえらい違いだ。
私は北海道の北見市、留辺蘂町出身である。この街に3階建ての建物はない。
それくらい田舎だった。私は高校も2年で中退。19歳で東京に来た。先輩や兄がレストランで、コックをしていたから呼ばれたのである。私と白鳥は、育ちも学歴も大差だ。これが月とスッポンである。

白鳥は2011年、最年少記録でプロ連盟のA2リーグに昇級。これもすごい。当時、連盟員は300人を優に超えていた。下から勝ち上がるのは大変である。8割以上の昇級率でなければ、ここまで上がれない。
2015年、第24期マスターズで優勝。私が彼を知ったのはこの時だ。受けと攻撃のバランスがいいのだ。翌年も勝ち、白鳥は連覇を果たした。2020年には『發王』戦を獲得。
そして、1期目からMリーグに選ばれた。

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