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6巡目何切る【文/天鳳位・ヨーテル】

6巡目、人生で例えるなら大学を卒業したあたり。これまである程度レールに乗った人生を送ってきた人も、いよいよ大きな決断を迫られる時期になってきます。

民間企業に就職するのか、地方で農業や漁業にいそしむのか、はたまた大学院に行って更なる勉学に励んだ後、場合によっては研究者として大学に残るのか。

人生100年時代とは言いますが、ここでの決断が人生を大きく左右するといって過言ではないでしょう。

麻雀も同じです。6巡目の手牌をどう捌くかが、局の結果に大きく影響します。

とはいえ、もうすでにリーチがかかっているような手や、それに近い高打点で十分形のイーシャンテンなどはただ攻めるだけなので、考えることはありません。

逆に、6巡目の時点でバラバラの手は、いまさらアガリにいっても仕方ありません。リスクが高いので安全牌をためて降りる準備をしておきましょう。

しかし、ほとんどの手は都合よくツモが来れば聴牌するような微妙な手。
攻撃に全振りするといざという時に安パイがなく降り打ちのリスクが生まれますし、過剰に守備を意識してもアガりを逃してしまいます。

まるで取り立てて優秀ではなく、特にやりたいこともないため大学に進学し、就活時期を迎えた学生のようです。
理想の一流企業にゼンツしても中々叶いませんが、妥協してブラック企業に入っても幸せは掴めなさそうです。
麻雀も人生もバランスが大事だと思います。

ちなみに私ヨーテルは大学卒業後雀荘メンバーになったのちYouTuberになるというよくわからない人生を歩んでいます。
なんかもう8巡目くらいまで来ている気がしますが、ぜひ最後はアガりで締めたいものです。

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安全牌はあるか?

6巡目の微妙な手で欠かせないのが安全牌です。

7巡目以降はいつリーチが入ってもおかしくない危険地帯。

微妙な手はリーチが入っていないからまだ微妙と言えるのであって、リーチが入った瞬間その価値は暴落し、降りる手になってしまいます。

その時に手牌全無筋みたいな状態になるのはあまりよくありません。

とはいえ、守備のことを重視するあまり受け入れを狭めすぎてもアガりづらくなります。
ではどのように安全牌を持てばよいのか。
いくつかの実践例と共に見ていきましょう。

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何を切る?

まずはこちらの手牌。まだ1メンツもなく微妙というよりはむしろ悪い方に分類される手です。しかし、この手には安全牌として西の対子があります。

こういう時は守備のことを考える必要はありません。

真っすぐ進めて上手いことテンパイすればよし、リーチが来ても西の対子落としで降りれば問題ありません。

もちろんこれでも安パイが足りずに降り打ちしてしまう可能性はありますが、6巡目の時点で2枚の安全牌を持っておけば、この後安牌が増える可能性もあるので基本的には大丈夫です。

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何を切る?

続いてこちらの手。手牌もドラなしリャンシャンテンと正直微妙ですが、先ほどの字牌対子のように安牌は持っていません。

これが配牌なら元気よくから切り出して問題ないと思いますが、既に6巡目。場的にも中張牌を切りだしている人が多く、誰がいつリーチと来てもおかしくなさそうです。

となれば、ここで7mを1枚切ってスリムにしておき、安全牌のを抱えておくのが良いと思います。親番とはいえ、このくらいの手で攻撃に全振りしていたらいつも降りるのに困る苦しい展開を迎えることになります。

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続いての手はこちら。対面に中を鳴かれているので6巡目です。

何を切る?


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