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女流プロねっとり観戦記③12月7日(伊達朱里紗)

【文・千嶋辰治

【「話が合う」女流雀士】

本日の主役は、KONAMI麻雀格闘俱楽部の伊達朱里紗選手。

11月18日の第2試合で、105,500点の超特大トップを叩き出したことが記憶に新しいですね。

伊達選手としては、Mリーグ加入間もない大記録の達成。
Twitterのトレンドや、Yahooニュースにも取り上げられて、一気にその名が広がりました。

Mリーグ成績速報(非公式)さんがおまとめになった記録を観ると、本日の対戦を含めても9試合登場して9戦6連対4トップ、しかもラスなし。
ただの棒攻めで好成績を収めているわけではありません。

ちなみに、今日現在でラスを引いていないのは、伊達選手と渋谷ABEMASの白鳥翔選手の2人だけ。
現在の伊達選手の記録が、いかにとんでもないところに位置しているか、これだけでもお分かりいただけると思います。

また、成績順位表をご覧いただきたいのですが、一人だけ「素点」が+140.9ポイントと、異次元の数字になっています。
Mリーグは「順位点」の比重が大きく、いわゆる「着取り」のテクニック次第で成績を大きく向上させることが出来ますが、2位のEX風林火山 勝又健志選手との素点の差が8万点以上も離れていることを考えると、これは見まごう事なき「手役派」の数字。

昭和生まれのおっさん麻雀打ちにとっては、まさに「話が合う」女流雀士。
では、そんな伊達選手の今日の戦いぶりを振り返ってみたいと思います。

【平然とロスが起こるかもしれないカンチャンターツ払い】

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本日の第2試合に登場した伊達。
その相手は、先日10万点オーバーのトップをたたき出したU-NEXTパイレーツの朝倉康心と、渋谷ABEMAS多井隆晴、そしてTEAM雷電の瀬戸熊直樹。

伊達にとっては、まさに「脂の乗った」3人が相手。
それでは、戦いの跡を見つめていくことにいたしましょう。


東1局。
先手を取ったのは、親の朝倉。

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リーチ一発ツモチートイツドラ2裏2の8,000オール。続く1本場は瀬戸熊の1,000-2,000で朝倉の親が落ち、迎えた東2局。
我らが伊達ちゃんの攻めが冴え渡ります。

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第1ツモで浮いていた6万がトイツに。
赤5ピンが両面形になってくれたらいうことがない手をもらいました。
ここで、伊達のストロングポイントが早速観られました。

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4ピンをツモって、首尾よく赤5ピンが使える手になりました。
このリャンシャンテン、皆さんなら何を切りますか?
目いっぱいに南を切る手はもちろんあるでしょう。

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