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正しいブラフの使い方【文/天鳳位・ヨーテル】
仕掛けは無視される
麻雀漫画などのフィクション作品では、よくブラフを使う場面が出てきます。
染め手に見せかけた仕掛けに全員が対応した結果、全員ノーテンで流局。真っすぐ行っていればアガれた手をブラフ相手に降ろされた敵役は流れを失い、その後は主人公の無双状態になるというのがお約束の展開です。
僕は流れの話は専門外なのでよくわかりませんが、ブラフにおいては牌を使って熱い駆け引きをしているような感じがして面白いと感じます。
しかし、現実でブラフをやろうとしても中々上手くはいかないものです。染め手のブラフを仕掛けてみても、全員に完全無視され字牌を全て被せられてしまった等はよくあります。
残されたのは脅しの力すらなくなった無残なバラバラの手牌だけ。こんなに虚しいことはありません。渾身のギャグが滑った虚しさといい勝負が出来ます。
なぜそうなってしまうのかというと、やはり麻雀は絞って他人のアガりを阻止することよりも、仕掛けを無視して自分がアガれる可能性を追った方が有力な場面が多いからです。特に仕掛けの多いネット麻雀では、遠い仕掛けも多いことからブラフは無視されることが多いです。
しかし、そんな中でもブラフが効果的な場面というのは少ないながら存在します。
天鳳名人戦実戦譜
今回取り上げますのはこちらの牌姿になります。東4局で親番を迎えましたが、配牌は見るも無残な4シャンテン。ここから何を考え、どう手牌を進めていくべきか。
門前ではどうにもならないと思った僕は、オタ風の西をポンしてホンイツに向かいました。とはいえ、ホンイツに向かったとしてもこの手はほぼアガれないでしょう。つまりほぼブラフの仕掛けです。
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