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魔神の父のМリーグ観戦記Ⅱ ②2023年10月6日渋川涙の初トップ

1 またまたカープの話から

9月7日、広島は燃え上がっていた。広島カープが新井新監督の下で2位に浮上。そして首位阪神との直接対決。ここで3連勝すれば、まだまだペナントレースの行方は分からないというギリギリのラインであった。
ところがところが、まさかまさかの3連敗。
次の日の広島の空気は最悪だった。それを如実に表していたのはラジオのアナウンサー。放送中「次はスポーツのニュースで・・あっこれはもう飛ばしましょう」だって。広島って凄い町だな。

はい、これが何のたとえか分かるよね。
我が家にとって渋川の負けは、カープの負け以上のダメージを受けるのだ。9/28(木)第1戦で岡田さんが+80.2という大トップ。それを受けての第2戦渋川。+をどこまで伸ばせるのかワクワクドキドキ。ところがところがアラアララララララ、結果-81.5。岡田さんの+を帳消しにした上にお釣りまで出してしまったのだ。

翌日の妻との顔合わせは奇妙なものになる。
お互い昨夜の結果は知っておりダメージも受けているはずなのに、会話にそのことは一切登場しない。渋川の弁護のために口を開きたくなるが、その度に(何も言わないで)と言わんばかりの妻の鋭いまなざしが恐ろしい。これはたとえて言うなら「銀と金(福本伸行)」で蔵前のプレッシャーで口を開けられなくなった森田の心境だ。

A雀荘でも「おしかったですねえ」「ついてなかったんですよ」など色々なぐさめの言葉をかけていただいているが、それがまた辛い。
中には「僕はサクラナイツの応援してるんですよ。優勝できなかったらどうしてくれるんですか」と真面目な冗談を言ってくる者も居る。
これはわかりやすくて良い。「はい、厳しく叱っておきます」と返したりする。
最近、難波段位9級で昇級目指してやってくるバヤさんや「A荘三大美人」の一人ショコタン、渋川と私と麻雀を打ったことのあるスタッフの井ノ山君など、観戦記の更新を待ってくれている人が結構居ることを知って嬉しいのだが、基本は渋川がトップの時に書こうと思っているので、これまた迷惑をかけてしまっている。

この間の夕方A荘の隅でたくさんの若者達が集まっていた。
一人がスマホをいじっている。
どうも今日のMリーグの出場選手を検索しているらしい。「発表します。麻雀格闘倶楽部、佐々木寿人!」その瞬間「ウオー」「よっしゃ」「ヤッター」と凄まじい歓声。
Mリーグ人気を肌で感じた気分になった。
しかしその後、不調あるいは不人気な選手の名が上がると、「ええー?」「あーあ」とトーンが落ちる。
まあそれもまた楽しいのだが、ふと思った。
もしここで「サクラナイツ 渋川難波」と声がかかったら彼らは一体どんな反応をするのだろうか。2回で-100ポイントの選手。
想像するだけで恐ろしい。

2 祈るような気持ちでゲーム観戦

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