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「考えることを答えを出すための手段にするのはもったいない。考えること自体が楽しい」新津潔が語る「麻雀の魅力と可能性」

9月10日に行われる麻雀最強戦2023「男と女のデスゲーム」に登場予定の新津潔プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会代表)に意気込みを伺った。【文・増田悠理】

■対局メンバー


A卓:松本吉弘 堀慎吾 新津潔 土田浩翔

■今回対決する対局者についての印象を教えてください。


堀さんや松本さんが所属している日本プロ麻雀協会の選手は、実践的に強いと感じているかな。なんというか、勝ち方をよく知っているし、短期戦でもかなり強いと思う。
堀さんに関しては特に情報収集能力だけでなく解析能力もすごいなと思っているんだよね。
松本さんもあの若さで活躍しているし、普通に強いよね。
ただ、土田さんに関してはどんな軸で最強戦を戦ってくるのか、全く想像がつかない。
土田さんはもともと雀力が高い人ではあるけど、それだけではなく、理論では説明できない強さがあるのよ。
普通強い人は麻雀の瞬間的な場面に対してシステム化されていることが多いけれど、土田さんはそんな感じではないので正直よくわからないな。

■新津さんはどんな麻雀を打ちますか?


実は最近麻雀に対しての考えが変わってきているんだよね。
今までは「仕事」として、「麻雀プロ」として麻雀と向き合ってきたけど、今は「趣味」として向き合っている感じが強い。
なんというか、「自分が思う麻雀」をしているという感じ。
こういう変化が自分自身の競技麻雀にどのように影響をするかは正直わからないんだけど、麻雀に対してストレスを感じることはほとんど無くなって、「めちゃめちゃ楽しい」という感情を持つようになった。

■麻雀の楽しさとは?


自分は「考えること」がもともと好きなんだけど、麻雀で「考えること」は勝つための手段と一般的には捉えられている。
具体的には情報を集めて解析していく作業っていう感じかな。
一方で今自分は「考えること」を目的にすることで麻雀に楽しさを感じているんだ。
「結果が大事」とは思わず、「何か答えがわかる」とかではなく、「考えること」自体が楽しい。

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