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【無料記事】社長兼地方在住B1リーガーは東京に来てどんなことをしているのか【文・友添敏之】


地方で昇級できるシステム

最高位戦日本プロ麻雀協会は東京にある本部以外に、北海道支部、新潟支部、東北支部、東海支部、九州支部、そして僕もいる関西本部と、合計7つの支部と本部でなっている。

A1、A2、B1までの上位3つのリーグは東京の本部にしか存在しないが、地方選手は自分の所属するエリアでB2まで上がり、そこで昇級を決めると東京で開催されているB1リーグに出場することができる。

とは言え
「B1になったから上京しよっと」
と気軽に引っ越しできる人は多くはない。

ほとんどの選手は地方に留まりながら月に何度か東京に出てきてリーグ戦を戦ったり、タイトル戦本選に出場したりする。まさに僕もそのパターンで、現在B1リーグに所属しているが、京都に住み続けている。

そんな麻雀プロは実際どんな行動をしているのか、それを今日はちょろっと書いてみようと思う。
ちょーど良いことに、一昨日までけっこうな長期出張に出ていたので、どんなことをしてたのかそのまま書いていく。

2週間も東京で何をしていたか

7月13日 中小企業家同友会全国定時総会IN埼玉、1日目

僕は、一般社団法人中小企業家同友会という長い名前の経営者の勉強会に入っている。経営者の団体ってたくさんあると思うんやけど、僕は同友会をとても気に入っている。
そもそも群れるのが嫌いで、経営者同士で集まってワイワイするなんてカッコ悪いと思っていた。ただある日、偶然知り合った経営者さんと話していたら、その人が同い年なことがわかった。
そして業界は違うんやけど、社員数や会社の規模感もかなり似ていた。ただ、たった一つ大きく違うことがあった。
その会社では障害を持った社員さんを4~5人雇用していた。
すごいと思った。
大企業と違って、中小零細企業では社員さん1人1人の負担が特に大きいし会社の金銭的な余裕は少ない。
そんな中で、ハンデを背負った方を雇用して会社を存続させていくのは並大抵のことじゃない。かっこええしすごいなと思った。だから色んな質問をしまくった。そのやり取りの最後にその人は言った。
「友添さんがそんな考えをお持ちなら、より成長できる場所がありますよ」
それが中小企業家同友会だった。
入会して5年目やけど、僕は同友会のお陰で物凄く成長したと思っている。そんな会の全国行事があって埼玉に行ってきた。1200名の会員が集まって、いくつかの分科会に分かれて講演を聴いてグループディスカッションをして学びを深めてきた日だった。

7月14日 全国定時総会2日目


終わってから東京に移動

7月15日 リーグ戦第7節

これだ!今回の出張の中でもかなり重要度の高い日がコレだ!
同卓者は今村順平p、竹内朋之p、竹内暁彦p。
しかし竹内って名前の選手多いな。
結果としてはマイナス4.4pとちょい負け。ただ最終戦オーラス、ダントツラス目の親番にて。

この最高のイーシャンテンにツモ5mで聴牌したのが7巡目くらい。
大満足の聴牌形だけど問題が一つだけあって、1巡目に1mを切っちゃってるんです。フリテンや!
だけどまあ、場には1mが1枚だけ。それにダントツラスの親リーチほど放銃したくないモンはない。
俺がリーチしたらなかなか押して来れんやろ、10回くらいツモらせてもらいまっせ!ってことで当然リーチをする。
まあ予想通りやけど、1mがまずは対子落としされる。
そして他家がさらに1枚切る。もう、アッという間に1枚切れペンチャンフリテンリーチになっちまった。そしてなぜか現物しか切ってない順平さんが10巡目に追っ掛けリーチしてくる。
「この点況でダンラスの親に追っ掛けリーチしてくる子に愚形はないね。負け!降参です!」
と思ったんやけど、それでもツモる手に力は入る。
しかしなんと、順平さんが4mまでもツモ切る。
「何もそこまでしなくても良いやん(´;ω;`)ウゥゥ。これであと2枚。終わり!」
と、もうツモる手に力も入らずフニャッとツモ切りを繰り返していたその17巡目!
なんと!

(皆さんもう予想ついてるだろうけど、僕は腰を抜かした)

4mが僕の右手に舞い降りたのでした\(^o^)/
かわいいかわいい4mちゃん♡
6枚見えの1-4mフリテン。
追っ掛けも入ってからツモって6000オールになったのは初めて。ほんっとーーーーーーに嬉しかった。何のドラマもないけど、とにかく嬉しかったからこんなに長々と書いちまった。ついつい。

7月16日 リーグ戦第8節

対戦相手は石崎p、男澤p、奥田p、福田pとの5人回しだ。この日は2→1→3→2でプラス65.9p\(^o^)/
けっこう勝ったよ!
手が入ってることが多くて、前に出つつ押し引きできたのでおもろかった日。
最終戦にトップ争いを石崎さんと僕がしてて、ラス争いを奥田くんと男澤くんがしていた。ラス親で下家の石崎さんがマンズ模様で1副露していたところに僕がカン6sで聴牌。
リーのみやけど石崎さんが掴んだら出るし2人でツモってる気分でリーチした。そこに西家の男澤くんが生牌の中を切ってポンされて。その後に石崎さんがマンズを2つ手出ししたところにさらに男澤くんはマンズを切ってきた。
狂おしいほどの押し!
「どんな手が入ってんだ彼には…」
と思ったけど、男澤くんが石崎さんに12000点放銃してその局は終わった。すんげえ押すやん!どーなってんだ!とは思ったけど、これは打牌の批判とかじゃなく、これを読んだ男澤くんが連絡くれて教えてくれないかなあという戦術的な文章だ。
まあそんなこんなありながら、僕は現在23人中5位。昇級枠7人の中に入っている。
あと4節。
石に噛り付いてでもAリーグ昇級したるで!という気持ちです。

その後の日程は以下(読み飛ばしてもいいです)

7月17日
オンライン取材受ける
セットで勉強会
7月18日
VS研究会(醍醐さん、元太さん、山ちゃん)
7月19日
私設リーグ戦に参加
7月20日
女流リーグ解説の予定が流れて、1日中ホテルに籠ってマールデリ大丸店のことをやる
7月21日
大会ゲスト
7月22日
A2リーグ解説
7月23日
その研ロケIN八丈島1日目
7月24日
その研ロケIN八丈島2日目
7月25日
その研ロケIN八丈島3日目
7月26日
その研ロケIN八丈島4日目
7月27日
大学との連携企画オンラインミーティング
VS研(坂本さん、水巻さん、元太さん)

正直言って今回は長かった長すぎた。
そしてホテル代が高すぎた。
コロナ大爆発の時には3分の1くらいの値段に下がっていたホテル代が、今は通常時の1.5倍を超えている感がある。
それまでは渋谷のホテルに泊まってたけど、もう出張で泊まれるレベルではなくなってきたので、神保町にある最高位戦スタジオ近くで割りとリーズナブルなホテルを選ぶようになった。
慣れないホテルに1週間以上泊ってると、何が理由かよくわからんけど疲れてくる。そして気分が滅入る。これはダメだ。
なので、僕がホテルを選ぶ時の条件は狭すぎないことと、壁が明るめの色であること。
暗めのトーンの壁はお洒落に見える反面、気分が乗ってこないから僕は避けるようにしている。
これは完全に蛇足かつ愚痴っす。

「トップ1%の麻雀手筋」

あ、最後に!7月3日に竹書房さんから発売された「トップ1%の麻雀手筋」、ボチボチな売れ行きとのことで皆様本当にありがとうございます!ホッと一息ついています。
が、金本編集長からは「売れ行き、悪くないようです。」と一言あっただけなので、それがどの程度の“悪くなさ”なのか分からなくてやきもきしているのも事実。
「友添さん、増刷決まりました!」
と金本さんから連絡あるまで、地道に本屋さん巡りを続けようと思います。
ホントにおもろい内容になってると思うので、ぜひ手に取ってちょい読みして。そして気に入ってくれたら買ってください!
それではまた!

この記事はここで終わりです。友添プロを応援するという方は以下で購入を押していただくと友添プロの応援につながります。

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