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子育てと画面〜スマホとテレビとの付き合い方〜

何かと忙しい子育て期間では、テレビやちょっとした動画、ゲームは心強い味方ですよね。それでも、画面と向き合って黙って座っている子供達を見て、「子育てをテレビに任せて良いの?」と、不安になることがありませんか?

この記事ではスクリーンタイム(画面を見る時間)が子供に与える影響について調べたこと、そして実際の生活でどのような対策やルール作りを行なったかを紹介したいと思います。
※この記事では扱う"子供"とは主に2歳未満の子です。

子供を取り巻く現状 

現代の子供たちを取り巻く環境は私たち親世代が子供だった頃とは全く違い、日常の中に様々なデジタル機器があるのが当たり前になっています。そのため、テレビや動画などに触れる機会も多く、海外の研究によると平均的な現代っ子が初めてテレビを見始めるのは生後4ヶ月、そして5歳以下の子供たちの40%が1日に4時間30分も動画やテレビを見ているそうです。

我が家も初めて子供にテレビを見せたのは、多分生後半年前後、日常的にテレビを見るようになってからは1日1時間半くらいは視聴しています。皆さんのご家庭ではどうでしょうか?

これほど身近な存在であるテレビや動画について調べていくと、子供達に後ろめたさを感じるような情報に行きつきました。

スクリーンタイムが奪うもの
〜時間〜

 子供達は現実世界で遊ぶうちに色々なことを学んでいます。例えば体をどう動かすか。よちよち歩きの子は、何度も何度も挑戦して、歩いたり走ったりジャンプしたりと自分の体をコントロールすること学んでいきます。また、物理法則や初歩的な数学の概念も遊びを通して学んでいきます。例えば積んでいたブロックがバランスを崩して落ちてしまう。ここから〝物にはは重心がある”とか、〝この重さのものはこれくらいの勢いで落ちる“とか感覚的に物理法則を理解して行くそうです。そのほかにも、目と手の協調、問題解決を測ること、社会的なルールなど学ぶことは多岐に渡ります。 
 また、言語機能も同様です。言語能力を獲得するのに最適なのは周りの人間と生の交流をすることです。
 これらの学びは画面の前でじっと座っているだけでは得られません。画面を離れて現実世界で行動し、反応を得ることで獲得していくのです。スクリーンタイムは、こういった学びの時間を削っていくのです。

スクリーンタイムが奪うもの
〜注意力〜


赤ちゃんにテレビを見せると、じっと集中して楽しんでいるように見えますが、実は2歳未満の子にテレビやビデオを見せてもなんの学習効果もないことが証明されています。彼らは画面上に写っているものを本当には理解していません。そして、見ている動画が過度な刺激である場合、何も学ばないどころか注意力不足を招く危険性があるのです。これはDimitri ChristakisさんのTed talkから拝借した知識です。


・3歳以前からテレビを見ていた子はそうで無い子より学校に入ってからの注意障害を招く可能性が高い
・テレビ視聴が1時間増えるごとに、注意障害になる可能性が10%増える
・過度の刺激(パワーパフガールズのアニメが一例として上がっています。)のテレビを見ると、注意障害になる可能性が60%上がる

と言ったことがわかっているようです。

私はパワーパフガールズのアニメってそんなに刺激的か??と思ったのですが、確かにシーンが早く切り替わって、シーンの中の動きも早くて、現実世界とは程遠いのかもしれません。ただ、あの程度のアニメっていくらでもありますよね。上の子がポケモンとか妖怪ウォッチとかよく見るんですが、あのアニメたちが駄目となると選択肢がかなり狭まってしまいます…

アメリカ小児学会の勧告

調べていくと、とても更に怖い事実にぶち当たりました。それは、アメリカ小児学会は、2歳未満の子供には画面を見せないでと勧告しているということ。「見せない方が良い」じゃ無いですよ、「見せるな」と言っているんです。これ、2011年の提言なんですが、その頃に知ってたら、もうちょっと厳格にテレビを制限してた気がします。既に子供らにいっぱいテレビ見せちゃってますからね。WHOも同様の勧告を出していて、2歳未満には見せるべきではなく、2-4歳の子は上限を一時間とし、少なければすくないほど良いとしています。そして、似たような話は他国でもあって、例えばフランスでは乳幼児を対象とする番組は禁止されていますし、台湾では2歳未満のこの電子機器の使用は禁止されています。こちらが知らないうちに、世界ではこう言った流れがスタンダードになりつつあるのかもしれません。

長い上にマイナス面だけになってしまいましたが、以上がスクリーンタイムの影響についてわかったことです。2歳未満の子には見せない方が良いのでしょうが、忙しい日々の中テレビ無しでの子育てはハードルが高いのも現実では無いでしょうか。次回の記事では、こう言った事実を知った上でどう現実と折り合いをつけたか、子供達にテレビを見せる中で気づいたプラス面などを紹介したいと思います。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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