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Semolina Pilchard Journal vol. 2

今日聴いたレコード

My First Recital/Ayumi Ishida (日本コロムビア YS10075-J)

いしだあゆみ リサイタル
 60年代後半から70年代初頭の日本コロムビアの諸作は面白いものがごろごろ転がっている印象があります。他のレーベルより新しい音に対応できているのが要因かなと。大御所から新人まで多々累々いる中でキラリと光るレコをリリースするご苦労がしのばれます。

 70年発売のこのアルバム。とにかく豪華。演奏陣やゲストのみならず、あらゆる面で作りが良い。本人が望むものではないのかもしれませんが、フレンチ路線を進めれば小林麻美を超えていたんじゃないかな。A面のカバー数曲を聴くとそんな妄想を駆り立てられます。

 ”Ayumi Ishida Fredonne Françoise Hardy”なんてアルバムがあったら、最高だったのに。

 下積みが結構長めだったので、ようやくヒットがさせた喜びがヒシヒシと伝わってくるのは分かりますし、当時のしっかりと構成されたリサイタルの雰囲気がわかるドキュメンタリーとしても価値あり。しょうもない70年代のロックのライブ盤聴くくらいならこちらをお勧めしますね。

余生のレコライフとは


 数十年アナログレコードを買い続けていればぼちぼち枚数もたまってくるものかと思います。きちんと意識を持って聴くことができる時間がどれほど残されているのか神のみぞ知るところですが、高が知れているでしょう。そう考えるともう少し意識高めに聴く姿勢を持っていた方がいいのではないか?そんなことを最近考え始めております。

 アホのように100円レコや、数百円の安いだけの理由で購入するのは考えものかな。もう家の収納限界です。実際のところ、本当に必要かどうかなんてすぐわかることなのに、レコを目の前にすると判断力が著しく低下するのは最早、習性に近い。きちんとした蒐集家はそのあたりの判断力や理由付けが理論的に出来ているのでしょうが、如何せん学習能力が何事においても無さすぎ。人生無駄に年を取りすぎたのさ。

 ここまでくると、本当に所有しておきたいレコは2~300程に厳選し、あとは機会があれば購入しますよ、くらいのスタンスを保ちたいなと。お金持ちの方が5桁6桁でバンバン買い漁るのを羨ましくは思いますが、そうはなりたくはない気持ちもございますわ。市場価格数千円のレコが800円で買えた!みたいまことを至上の喜びとする人に今後もあり続けたい。

The Rolling Stones

 よく勘違いされがちなのですが、勿論大好きです。でもね、何から何まで無条件で肯定する程ではないのです。基本Brian Jones在籍時のみ、妥協に妥協を重ねてBill Wymanが脱退するまでが私の中のThe Rolling Stones。異論は認めますが、個人的ステータスとして譲れない。


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