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シナリオ永字八法


シナリオ永字八法とは、シナリオの基礎技術で特に重要な8種を表した造語。
1 カットバック
2 リトマス法
3 モンタージュ
4 シャレード
5 セリフは嘘つき
6 ラウンドキャラクター
7 ストラッグル
8 パンチをきかす

月刊シナリオ教室2022年7月号の特別企画「シナリオS1グランプリ最終審査員座談会」より。浅田直亮講師のコメント「ここに葛藤を入れたら面白くなるんじゃないか」、「ここで嘘をつかせたらもっとドキドキするんじゃないか」、「リトマス法とかセリフは嘘つきを本当に意識しているのか」、「カットバックにすると引き込めるし、時間経過に無理が無いですよ」、「僕は主人公がラウンドキャラクターで描かれていると評価するんですよ」と応募作品にシナリオの技術を使ってないのが結構多いんですとあった。
下のリンクはその抜粋
※ 面白い物語を書くための基本でもある 長編シナリオを書くコツ
そこでもう一度「シナリオの基礎技術」を読んでその中の重要そうな技術を選んでみました。
それが冒頭の8個。
1から6は「シナリオS1グランプリ最終審査員座談会」を参考に選びました。
7と8は当初「葛藤」と「カセ」と書いていましたがもう一度「シナリオの基礎技術」を読んで「ストラッグル」と「パンチをきかす」に変えました。

以上の8項目を毎月のスケジュール帳の空欄やポストイットに書いてシナリオ作成時、常に意識するようにしていたのですが、「これって永字八法に似ているな」って思ったのです。
永字八法とは、書道の用語で「永」の字に書道に必要とされる必要な技法8種類(とめ、はね、はらいなど)が、全て含まれているという事を指した言葉です。
要点を8項目として覚えやすく、ことわざや四字熟語の感覚で「シナリオ永字八法」と名前をつけ座右の銘としました。
ただ単にシナリオの基礎技術を勝手に選別して番号をふっただけなのですが8項目を意識してシナリオを書くと楽しく書けることに気づきました。

8項目の簡単な説明
1 カットバック
 二つの異なるシーンを交互に出すことによって、時間や場所等を移動させ緊張感や意外性を持たせることができる。
※  シナリオの書き方『カットバックとインサート』
※ シナリオの時間経過 /カットバックを使いこなす
※ 『 アンフェア 』に学ぶ脚本勉強法/カットバックを効果的に使う方法
※ シナリオがうまくなりたい ならカットバック法

2 リトマス法
 何かに対するリアクションから、その人物の感情や心理、事情等を描く方法。
※ 物語を面白くするリトマス法

3 モンタージュ
 違う映像のフィルムをつなぎ合わせて1つの意味を表わす方法。
※ 脚本技術 モンタージュ /シーンの対照で心理描写

4 シャレード
 人物や場所、状況に対してセリフで説明するのではなく、映像で表現する方法。
※ 映像製作者もおさえるべき「シャレード」という脚本理論

5 セリフは嘘つき
 表情や態度と違うセリフを書くことで感情を表す技術。
※ セリフは嘘つき

6 ラウンドキャラクター
 主人公の色々な場面での違った面を見せることで感情移入させる技術。
※ これでスッキリ!人物の描き分け

7 ストラッグル
 対立・葛藤・相剋。
 貫通行動を阻害するもの。
※ かきどき
※ 思う、悩む、迷う・・・。

8 パンチをきかす
  カセ・伏線・チェンジオブペース
※ ト書にもキャラクターを出す

以上、シナリオ・センターのハイパーリンクだらけという、あまりにオリジナリティのない文章になりましたが、シナリオ執筆の一助になれば幸いです。

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