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重賞ローテ考察No199 菊花賞+富士ステークス

重賞ローテ考察 菊花賞


今回のテーマはこちら

『クラシック最終戦を攻略する、王道ローテ組の取捨選択』


先週の秋華賞、様々な角度から攻略に臨みましたが、結果は王道ローテ組の上位入線馬決着。
1着 前走オークス1着
2着 前走ローズS1着
3着 前走オークス2着
※秋華賞にとって前走オークス組は、近5年で馬券内6回のトレンドローテ

コース替わりや時代のトレンドは押さえつつも、クラシックは他のG1と比較してもシンプルに王道ローテ組の取捨選択だけで取れる事が多いですね。
では菊花賞の王道ローテとはなんでしょうか。

【相性(王道)RANK:連対率順】

※京都開催の近8年(2013〜2020年)が対象
🥇神戸新聞杯組    6-4-3-42
🥈セントライト記念組 1-2-1-37
🥉2勝クラス組    0-1-4-27

上記3ローテが近8年24頭中22頭を占めており、王道3ローテ。絶対に外せない神戸新聞杯組を中心に、セントライト記念組と2勝クラス組から何を買うかという構図。
菊花賞が阪神開催の近2年は、セントライト記念組が2勝しましたが、これは右回りで2度の坂超えという類似のコース形態の経験が活きると考えており、昨年はアスクビクターモアを◎としました。
今年は、菊花賞→京都、神戸新聞杯→阪神に戻る事で、例年通り軸は神戸新聞杯組から取りたいと思っています。(枠順次第ですが)

では、それぞれのローテから、対象8年の好走傾向に合致する馬を洗い出します。

【神戸新聞杯組好走傾向】

対象8年着度数:6-4-3-42
※(○/13)は、『対象8年の3着以内好走馬13頭中、該当馬○頭』の意味となります
①所属
・関西馬(13/13)
②前走人気
・9番人気以内(13/13)
③前走着順着差
・5着以内かつ着差0.7以内(13/13)
④近走実績
・近5走以内で、以下何れかに該当(13/13)
1)中山または阪神2000のOP以上で、3着以内または着差0.2以内
2)G1で着差0.2以内
3)2走前に古馬混合2勝クラス以上で2着以内かつ着差0.0以内

🌟2023年の①〜④該当馬🌟
→ファントムシーフ

※③の3を満たしかつ妙味がありそうなサヴォーナも注目

勝ち馬サトノグランツが意外にも非該当。
前走は◎としましたが、それはダービーで中段〜後方競馬だった馬の次走巻き返しが発生していた為。
〜〜〜〜〜以下、前走見解〜〜〜〜〜
【見解】
前走日本ダービーの振り返り。
1.2.3.6.7着が3角6番手以内だった様に、展開は前有利と判定。事実、ダービー時3角10番手以下から負けた馬の巻き返しが複数起きています。
・シャザーン
3角12番手で上がり3F3位の9着
→セントライト記念3着
・トップナイフ
3角16番手で上がり3F2位タイの14着
→札幌記念2着
今回これに該当するのは、
3角14番手で上がり3F2位タイの11着
サトノグランツ。
当時は不利とされる大外18番、今回は内の3番枠で、スローペース想定かつ元々好位で競馬出来るこの馬にはこれも条件好転。
〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜
個人的には前走が買い時だったと思っていますし、菊花賞好走に必要な経験(③の近走実績)を経ていない事から、今回は様子見までと感じています。

注目したいのは、ファントムシーフ。
対象8年で、皐月賞3着以内だった馬の東西別菊花賞成績は以下の通り。
関東馬:0-0-0-3 複勝率0%
関西馬:4-1-1-4 複勝率60.0%

関西馬として条件に合致するのはファントムシーフのみであり、皐月賞当時は落鉄もあった中での3着。
前走はプラス2桁の馬体増でしっかりと成長、恐らくベストな戦法ではない逃げの形。
折り合いの懸念は無く、今回はリビアングラスかトップナイフを行かせての、3番手前後で競馬が出来そうで、余程外枠を引かない限り、馬券軸として期待できる1頭。
単勝5番人気想定は妙味も感じます。

【セントライト記念組好走傾向】

対象8年着度数:1-2-1-37
※(○/4)は、『対象8年の3着以内好走馬4頭中、該当馬○頭』の意味となります
①前走人気
・8番人気以内(4/4)
②前走着順着差
・3着以内または着差0.3以内(3/4)
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当(4/4)
1)中山2000または阪神2200のOP以上で、上がり3F2位以内の1着あり
2)G1で3着以内または着差0.3以内

🌟2023年の①〜③該当馬🌟
→ソールオリエンス

ソールオリエンスは順当に好走条件をクリア。
前走は8枠から終始外目を追走、4角で更に外を回らされ、直線は良く追い込んでいます。
ただし、右回りのコーナーワークにまだ課題がありそうで、菊花賞でも外を回して追い込むレースの再現となる可能性が高そうか。能力は世代随一、追い込む脚は確実なものの、位置取りのロスから内で上手く立ち回った馬に出し抜けをくらいそう。

【2勝クラス組好走傾向】

対象8年着度数:0-1-4-27
※(○/5)は、『対象8年の3着以内好走馬5頭中、該当馬○頭』の意味となります
①前走距離
・2200以上(5/5)
②前走人気
・2番人気以内(5/5)
③前走着順着差
・1着かつ着差-0.1以上(5/5)
④前走位置取り
・4角5番手以内(5/5)

🌟2023年の①〜④該当馬🌟
→リビアングラス

3列目にマークしておきたい本クラス組では、リビアングラスが該当。
ポイントは、今回展開に恵まれそうという事。
逃げ候補の1頭のトップナイフは、春のクラシック2戦でスタート決まらず後方からの競馬。今回も同様の事態になる懸念があるとすれば、リビアングラスの単騎逃げが濃厚。番手想定のファントムシーフは、後続を完封する為に前を無理に潰しに行かないでしょうから、展開に恵まれて残る目はあり得るでしょう。
裏を返せば、展開の助けは必要だと思っていますので、印は押さえまでが妥当と考えます。
また、2勝クラス組ではありませんが、前走3勝クラスを勝ったドゥレッツァはマークしておきたい1頭。
タスティエーラを出すキャロットファームが、こちらにルメール騎手を手配しているというのが何とも不気味ですね。
タスティエーラは、ダービーの疲れが抜けない為に前哨戦使わずぶっつけとなった(キャロット秋田社長インタビュー記事より)背景があるだけに様子見までとしたいと考えてますので、相対的に同門でルメール騎手を手配したドゥレッツァの評価は上げたい所です。

【ローテ考察テーマ推奨馬】
ファントムシーフ
サヴォーナ
ソールオリエンス
リビアングラス
ドゥレッツァ

〜その他参考傾向〜

【勝ち馬傾向】

※京都開催の近8年(2013〜2020年)が対象
※(○/8)は、『対象8年の勝ち馬8頭中、該当馬○頭』の意味となります

①所属
・関西馬(7/8)
②前走クラス
・G2以上(7/8)
③前走人気
・G2以上で9番人気以内(8/8)
④前走着順着差
・G2以上で3着以内かつ着差0.7以内(8/8)
⑤近走実績
・近5走以内に右回り1800〜2000重賞で、3着以内かつ着差0.7以内あり(7/8)

🌟2023年の①〜⑤全て該当馬🌟
→トップナイフ、ファントムシーフ
※②をG2以上ではなく、神戸新聞杯またはセントライト記念と考えた場合、ファントムシーフ一択になります

【予想印・見解・買い目】※結論はコチラ

◎15.ファントムシーフ
○14.ソールオリエンス
▲17.ドゥレッツァ
☆11.サトノグランツ
上記4頭決着が本線

△1.6.7.8.12

【見解】
本命は妙味込みでファントムシーフ。
勝ち馬傾向該当馬
神戸新聞杯組好走傾向該当馬

また、京都開催近8年の菊花賞で、皐月賞3着以内だった馬の東西別成績は以下の通り。
関東馬:0-0-0-3 複勝率0%
関西馬:4-1-1-4 複勝率60.0%

関西馬として条件に合致するのはファントムシーフのみであり、皐月賞当時は落鉄もあった中での3着。
前走はプラス2桁の馬体増でしっかりと成長、恐らくベストな戦法ではない逃げの形。
折り合いの懸念は無く、外枠になりましたが、土曜日の京都芝は外差し有利のトラックバイアス。上がり勝負になると厳しいですが、中段から少し早めに動いて長い脚を使えれば。

◎こそ妙味込みでファントムシーフと武豊騎手に託しますが、○のソールオリエンスも馬券的には本命と同等の評価。
前走は8枠から終始外目を追走、4角で更に外を回らされ、直線は良く追い込んでいます。
右回りのコーナーワークに課題がありそうで、菊花賞でも外を回して追い込むレースの再現となると想定しましたが、土曜日京都芝の外差し有利馬場を最大限に活かせるのはこの馬の末脚か。
春の2冠レース(皐月賞・日本ダービー)はどちらもタスティエーラとのワンツー決着。
そのタスティエーラはダービーの疲れが抜けずに菊花賞ぶっつけとなりましたので、予定通りのローテではないという懸念あり。
また、セントライト記念で負けたレーベンスティールは今回出走せず。
シンプルに考えれば、この馬の1着が妥当でしょう。
懸念は脚質でしたが、土曜日の外差しが効く馬場を見れば、差し損ねの懸念が顕在化する可能性は低くなったと考えます。

【買い目】
単勝
15
馬連
14-15
ワイド
14-15
3連複
11.14.15.17BOX 4点
3連単
14→11.17→1.6.7.8.11.12.15.17 14点
14→7.8.11.17→11.15.17 10点

【10/22(日)その他注目馬/レース】

※京都芝は外差し有利の顕著なトラックバイアスを活かせる馬を狙う

昨日土曜日は、京都芝全6レースで上がり3F1位の馬が全て1着。
レースを観ても、直線馬場の外目から上がり3F上位の脚を使えるタイプを積極的に狙うべく、日曜日の平場勝負レースは京都芝を攻略します。
近走で上がり3F上位の脚を使いつつ、結果前残り等含めて展開不利だった馬が巻き返せる馬場になります。

京都6R

◎13.エマヌエーレ
○3.サファイア

単勝
13
馬連またはワイド
3-13

エマヌエーレの2走前は、1.2.4.5着が3角4番手以内の前残り戦。
本馬は、3角12番手から上がり3F2位の6着は展開不利と見ます。
巻き返した前走2着時からモレイラ騎手継続騎乗の中、単勝6倍つきそうであればシンプルに単で取りたいところ。
穴は、勝ち上がり時が今回と同コースで中段からの差し切りだった3。

京都9R

◎11.タウゼントシェーン
○10.アンフィニドール
▲16.ティニア

単勝
11
馬連またはワイド
11-10.16

タウゼントシェーンの前走は、1.2.3着が4角3番手以内の前残り戦。
本馬は、4角10番手から上がり3F2位の4着は展開不利と見て、今のトラックバイアス活かしての巻き返しを期待します。
前走展開不利の裏付けとしては、前走4角13番手から7着のブリュットミレジメが、次走京都芝で4番人気1着。

東京10R

◎13.エリオトローピオ
○1.リフレーミング
▲4.ウインエクレール
△8.ナリタブレード

単勝
13
馬連またはワイド
13-1.4.8

エリオトローピオの前走は、1.3.4.6着が4角5番手以内の前残り戦。
本馬は、4角12番手から上がり3F1位の5着は展開不利と見ます。
土曜日の東京芝は上がり3Fの末脚が要求される馬場でしたし、人気無い今狙いたい。

新潟11R 新潟牝馬S

◎6.モカフラワー
○3.ホウオウエミーズ
▲8.ホウオウイクセル
△5.10

単勝
6
馬連またはワイド
3-6
3連複
3-6-5.8.10

モカフラワーの前走は、1.3.4.6着が4角5番手以内の前残り戦。
本馬は、4角12番手からの8着で展開不利と見ます。
※東京10のエリオトローピオ推奨理由と同じ
また、新潟芝は重〜不良想定だが、モカフラワーは他馬と比較してマイナスにならなそう。
3との1点勝負が本線。


東京11R 富士S

◎6.ナミュール
○7.イルーシヴパンサー
▲11.ダノンタッチダウン
△5.ジャスティンスカイ
△9.レッドモンレーヴ ※11:25 追加(3列目のみ)

馬連
6-5.7.11 ※6-7厚め
馬単※または単勝
6→5.7.11
3連複
6-5.7.11
6-7.11-5.7.9.11 ※11:25追加
3連単
6→7→5.9.11 ※11:25追加(おまけ)

◎はナミュール。
まず、字面のローテ傾向では、【勝ち馬傾向】【安田記念組好走傾向】に該当。
特に安田記念組は、近10年で2-3-0-4と連対率50%を超える好相性ローテ。
昨年は、同組から◎セリフォス▲ソウルラッシュで3連単を的中。

また、ナミュールはレース間隔を空けた方が良いタイプ。
【ナミュールレース間隔別成績※新馬除く】
中7週以下:0-0-1-4 複勝率20.0%
中8週以上:2-2-0-1 複勝率80.0%

今回は得意の休み明け。3走前の東京新聞杯でも中11週で2着しており、今回も連軸として期待します。

今年の富士ステークスは、能力は示しているものの今回はピンかパーになりそうなタイプが多い印象。
馬券の軸は馬連3点で仕留めたいと思います。

【勝ち馬傾向】
※(○/10)は、『近10年の勝ち馬10頭中、該当馬○頭』の意味となります
①5歳以下(10/10)
②前走クラスG3以上(10/10)
③前走G3以上の9番人気以内(10/10)
④前走G2〜G3は5着以内かつ着差0.4以内、前走G1は着順着差不問(10/10)
⑤近5走以内で以下何れかに該当(10/10)
1)左回り芝1600重賞で、着差0.2以内あり
2)芝1600〜2000 G1で着差0.4以内あり

🌟2023年の①〜⑤全て該当馬🌟
→イルーシヴパンサー、ダノンタッチダウン、ナミュール

安田記念組(2-3-0-4 連対率55.6%)
【安田記念組好走馬傾向】
※(○/5)は、『近10年の3着以内馬5頭中、該当馬○頭』の意味となります
①前走9番人気以内(5/5)
②近5走以内で以下何れかに該当(5/5)
1)左回り芝1600重賞で、着差0.2以内あり
2)芝1600重賞で、上がり3F1位の3着以内かつ着差0.5以内あり

🌟2023年の①〜②全て該当馬🌟
→イルーシヴパンサー、ナミュール

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