ユメノグラフィア番外-名も無き後語り-
後書き、追記というのはセンスの無さを感じ、ひたすら淡々と走ってきたこの文章たちであったが
今生の別れに近い事態となれば多少は水溜りでジタバタしても良いだろう。
そんな気持ちでペンを抜きました。
今回の終(つい)の石版についていくつか。
元々昨年夏に、調子に乗ってキャスト全員の名前を使ったアナグラム?パングラム?みたいなのを作ったのがきっかけで
その後も何度かチャレンジしたし、またやってとリクエストもありがたいことにあったが、挫折に終わった。
しかし、最後であるし自身の管理の甘さで挨拶出来なかったキャストも結構いたのでせっかくならばと奮起した次第である。
挫折した理由はいくつかある
・キャストが毎月増えるため、その都度やり直しとなる。(嬉しいこと
・卒業キャストを組み込んでいいか、すごく悩んだ。
・単純にめちゃくちゃ難しい
こんなところだ。
再度やり切ったのは、上記問題点がまとめて解決したからである。
とはいえ数えてみれば総勢57名、356文字あり、しかも種類に偏りがある(り は20個あった)のに、それをストーリー込みで仕上げていくのは難航した。
やり方は次の通り。
パワポで各キャストの名前を1字ずつ色分けする。
あいうえお順に並べて集計。
パワポ上で組み替えて文章にする。
完成したらシートごとコピーしてキャストの名前に復元して確認する。
という手順だ。
つ を っ にしたりは可能だが、濁音半濁音はそのまま使用することにしている。
最も難しかったのは づ と ぺ だ。
どちらも自然に使用するのが難しく、づは3つあるので(いづる、かづら、もちづき)複数作るのも難儀した。
しかし、作業自体は楽しく、苦しいという感覚もあまり無かった。達成感と、きっと喜んでくれるだろうという希望があったからだ。
文字が増えた分、大変さは増したが出だしの自由度も増えたため2/3くらいまではサクサク進んだ。
町無こがれ氏、似我蜂すがる氏が来てくれたおかげで「ありがとう」が作れるようになったし、朱華うる氏、杠芽里氏、彩菫栞氏から「ず」を頂戴できたり、前回から増えた幅が楽しさをより加速させてくれた。
だが残りの文字の処理はかなり難しく、「は」「と」「や」などの接続詞として消費がしやすい文字を残して後を組み合わせていくという境地に至るまで文字を抜き差しし続けていた。接続詞便利。
ちなみに今回作成したフレーズで最もお気に入りだったのは「瑠璃色ネオンの都」字面も音も雰囲気も好き(自画自賛
さて、再度「なぜ続けなかったか」という理由に戻るが
「わ」を待っていたというのも理由にあった。
以前どこかの配信でアイリス氏が「わ」が無くてフラワーが作れなかった。と言っていたと記憶しているが
キャスト全体を見ても誰も「わ」が無いのである。
なぜこだわるかというと、卒業キャストを組み込むか悩んでいた時に
「卒業キャストの名前抜きと、入り両方で成立するやつにしたらいいんじゃね」と思ったことがある。
試しにやってみたが、今の難易度の比では無かった。
しかし、1フレーズだけ良さそうなのを考えついたのだ。
「周り 早く その地へ」
同時に「へ」も要求するがこれは文末なので放置する。
これに卒業キャストから「く」「ひ」を貰ってくると
「ひまわり は 約束の地 へ」
となるのだ。
これを思いついて、密かに入れ込みたいと一人でニヤニヤしていたがついに「わ」は来ず、卒業キャストも増えて瓦解してしまった。
しかし、個人的にいいフレーズだなと思ったので最後に蔵出しとなったわけである。
希望する文字が揃わなかったことは悪いことではなく、いい部分もあった。
最後に石版を作ろうとした時
「おわり」が作れなかったのだ。
そう、キャストの中に「おわり」は無いのである。
ユメノグラフィアのキャスト達は永遠なのだ。
まだこれが最後の文では無いが、ゲストも含めて全員の未来が永遠に輝きますように。
これを後書きとして記します。
今までの文も含めてたくさん読んでいただきありがとうございました!
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