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きんじょの本棚(R)通信 [Vol.11] 出居番丸西店と夢想読書会@Ond店

このメールはきんじょの本棚(R)店主限定で配信したメルマガを編集したものです。
(配信日:2024年2月14日)
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きんじょの本棚店主の皆さん
こんにちは。きんじょの本棚メルマガ編集部です。
きんじょの本棚通信では全国の本棚の様子、店主のお人柄、体験や工夫、イベント情報などを共有することで、皆様の本棚活動の一助となればという想いで編集しています。お時間のある時にお読み頂ければ幸いです。

<今回の内容は>



■きんじょの本棚リレー店主紹介 No.11

紹介者:No.170 ワスレナ和光大学店 結城史音【和光大学構内「和光銀座」】
紹介する本棚:No.197 出居番丸西店【長野県松本市】


ワスレナ和光大学店の結城です。今回僕は出居番丸西店の店主である岩田さんにお話を伺いました。実際に訪れたことはありませんが、編集部の方々から「結城さんの将来のヒントになる活動をされているよ」とご紹介していただき、インタビューすることになりました。前知識ゼロでのスタートでしたが、お話を伺う内になぜ僕に岩田さんを勧めてくれたのかがよく分かりました。とても魅力的な居場所だったからです。

 出居番丸西店は、松本駅から歩いて十五分程度、松本城のほど近くにあります。教員を務められ、不登校の生徒さんの学習支援をされていた岩田さんは、いろんな人が集まってくれる居場所を作りたいとの思いから、今のお店を二年前から始められました。店名は、松本城の城下町であった事が由来の「出居番」に実家の下駄屋さんの屋号である「丸西」を合わせたものだそうです。

 岩田さんはインタビューの中で何度も「場所がある」事の価値について触れられていました。大人がワクワクしながら面白いことにすぐ飛びつけたり、学校に行きづらい子どもたちが安心して過ごせたりする場所として、お店を保っていられるそうです。出居番丸西さんは「何屋さん」ともいいがたい場所ですが、ワークショップやお鍋会を開く場所、ある時はただお茶を飲む場所として、様々な形で機能しているようです。だれもが集えるまなびの場として、間口が広く開かれている居場所なのだなと感じました。昔は住居兼店舗のお店だったところを改装しているので、お友達や親しいお客さんは二階に泊まる事もできるとか。

 「きんじょの本棚」を知ったのは、金城さんが住んでいたシェアハウスにお友達がいて「きっと気の合う面白い人がいますよ」と引き合わせてくれた事がきっかけだったそうです。実際に本棚を設置してからは、いろんな方が持ってきてくれた本を岩田さんがチョイスして並べており、誰でも来られる場所としてのスタンスを崩さないような選書を心がけられているとの事でした。

 インタビューをしている最中も、ちょっとすいません、と電話に出られて「こんばんは、岩田です。豆腐もあるよ!」と夜の鍋会の相談をされていました。とても楽し気で、いつもの居場所としての様子を垣間見られたようで嬉しかったです。

 出居番丸西には、保健師さんや介護福祉士の足もみ屋さん、臨床美術師さん、宴会係やご飯と言ったらこの人、というメンバーがいて、十人弱程度でお店を回しているそうです。岩田さん自身も「最強なんです。頼りがいがある」とおっしゃっていましたが、まさにそんなイメージを持ちました。ゆるく繋がっていいとこどりしながら、大人が本気で遊んで輪ができる。そこに子どもも集って、居場所になる。お互い教えたり教えられたりしながら、安心できる居場所が保たれている。近日中にぜひ遊びに行って、ちょこっと輪に加えていただきたいなと思ったりする、そんな素敵な場所でした。

 最後に、岩田さんおすすめの本をご紹介します。タイトルは「うしろめたさの人類学」本書の中にある「贈与」の概念にはっとさせられ、出居番丸西店を開く根幹にもなったそうです。


■きんじょの本棚店主寄稿 No.54 夢想読書会@Ond店 

夢想読書会@Ond店のタムラです。
2021年8月8日からJR中央線武蔵境駅近くのカフェOndさんできんじょの本棚(R)をしています。
よくOndさんのスタッフだと思われる方も多いのですが、ただお店によく行く常連客の一人です。
お店で場所をお借りして、きんじょの本棚(R)をしています。
大したことはしていないのですが、きんじょのメルマガ編集部に名前も入っておりまして、先日、東京で初雪が降った日に外出していて帰宅が遅くなってしまい、メルマガのZoomミーティングに遅れて参加したところ、挨拶の後に番頭の岡さんに言われたのが「タムラさん、寄稿文書きませんか?」でした。
というわけで、今、この文章を書いています(笑)
読みづらい点もあるかと思いますが、おつき合いいただけましたら幸いです。

私は2018年から武蔵境で「夢想読書会」という読書会をしています。
COVID-19の影響が出る前までは、現在きんじょの本棚(R)をしているOndさんで月に一度、読書会を開催していました。
感染病の影響により飲食店の複数人の利用ができなくなり、1年半ほど休会しましたが、2021年8月に再開しました。
当時はまだ飲食店で読書会ができる状況ではなかったので、図書館の会議室を借りて開催するようになり、現在もそのまま会議室で月に一度読書会をしています。
きんじょの本棚(R)の「おやびん」こときんじょうさんと知り合ったのは、まだOndで開催していた頃の読書会にきんじょうさんが参加して下さったことがきっかけです。
元々、1号店のONSO COFFEEの店主さんが弟の友人でよく知っていたため、お店のInstagramを見て「きんじょの本棚?何か面白そうなことをしているな」と思っていました。
その後、特に何かアクションをしたわけではないのですが、きんじょうさんが読書会に来て下さいました。
当時のきんじょうさんは読書会というものを知らなくて、どういうものなのかと初めて参加したのがうちの読書会だったそうです。
ONSO COFFEEさんの知り合いなら大丈夫だろうと思ったとか(笑)
その後も何度か参加して下さって、きんじょの本棚(R)のお話も伺いました。
興味はあったのですが、当時は町田にしかありませんでしたし、私は両親と実家に住んでいて、親が家に知らない人が来るのは好ましくないと思っていたため、その頃は参加することは難しいと思っていました。

その後、COVID-19が蔓延。世の中が一番混乱していたときは、お店が休業になり、不要不急の外出をしないように言われ、図書館まで閉まり……なんと、それがきっかけで、きんじょの本棚(R)が広まっていました。
夢想読書会も休会して2021年に復活しましたが、前述したように当時はまだ飲食店で読書会ができる状況ではありませんでした。
月に一度読書会をしていたお店で復活したいと思っていましたが、それが叶わない状態だったので、少しでもOndさんと当読書会で関わりが持てないかと思い、思いついたのがきんじょの本棚(R)でした。
町田ではテイクアウトでお店を利用する人が、待っている間にそのお店の本棚で本を見て借りて行き、それを返しに来る時にまたお店を利用するという良い循環が生まれていると聞いていたので、Ondさんできんじょの本棚(R)をできないかと思ったのです。
お店の方にお話ししてみたところ「いいね。ここの棚、使っていいよ」と即OK。入り口の横の棚を快く使わせていただけることになりました。
夢想読書会をしている人がOndさんでオープンする本棚ということで、「夢想読書会@Ond店」という名前をつけました。

きんじょの本棚(R)は今では200店を越え、全国的な広がりを見せていますが、私が始めたときはほとんどが町田近辺で、中央線沿線では初のきんじょの本棚(R)だったので、町田のように近くのきんじょの本棚(R)を廻るとか、本が入れ替わるということはありませんでした。
いまだに武蔵境の近くにはほとんど本棚はありませんが、本棚が増えたからでしょうか、今ではたまに他の本棚の本が返されることもあります。
常連のご利用者さんも増え、感想ノートにコメントをいただくことも多く、私もお返事を書いて交換ノートのような交流を楽しんでいます。
寄贈本をいただくことも増えました。いただいた本がわかるように「ご寄贈に感謝」というスタンプを用意し、いただいた本のとびら上部に捺すようにしました。
もし夢想読書会@Ond店にいらっしゃることがあれば、スタンプが捺された本を探してみて下さいね。

こちらはメルマガなので、最初に読むのは本棚の店主の方ですが、1~2ヵ月後にnoteにバックナンバーとして掲載されます。
読んでいらっしゃる方の中に、きんじょの本棚(R)をやってみたいけれど、私のように自分の住んでいる家では無理だという方がいらっしゃいましたら、選択肢の一つとして、よく行くお店等にお願いして置かせてもらい、管理をするという方法もあるということをお伝えしたいと思います。
よかったら一緒にきんじょの本棚(R)を楽しみませんか?
(武蔵境近辺に本棚が増えないので、個人的にはぜひ増えてほしい!)

最後になりますが、いつもきんじょうさんが大好きだと紹介されている、古内一絵さんの『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』は、きんじょうさんが読書会に参加されたときに私が紹介した本だったりします。
大好きなシリーズなのですが当時は今よりも知られていなくて、たまに読書会で紹介していたのですが、まさかあんなに好きになってもらえると思わず。おかげできんじょの本棚(R)の店主さんに広まりました。
あ、古参アピールではありません。
あのときに紹介したのも何かの縁だったんだろうなと思っています。
読まれたことがなければ、ぜひ読んでみて下さいね(推し活)。「マカン・マラン」シリーズ以外も古内一絵さんの作品はオススメですよ。


夢想読書会

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■きんじょうみゆき 近況報告

きんじょの本棚店主のみなさーん
いつもお楽しみさまです。

年々変化のスピードが激しく感じるこの頃。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私こと、本店店主おやびんは、昨年7月から長野県の安曇野市と町田市で2拠点生活を送っていましたが、春から町田で新たな役割をいただき、その準備のため2月から町田に戻ってきました。
短い間でしたが、おかげさまで少しはバージョンアップしたかな。
こちらでもますますがんばります。
引き続きいっしょにあそんでください。

さて、長野滞在中には、たくさんの素敵なご縁をいただき、本棚を楽しむ方も増えました。
そこで、3/20(祝/水)『信州きんじょの本棚交流会』を開催したいと思います。
場所は安曇野にある「イラムカラプテ」※1 私が7か月暮らしていたゲストハウスです。
食べ物を囲みながら本の交換や店主交流をしませんか?
是非、若葉の美しい草原で語り合いたいです。
番頭ズさーーん、企画お願いしまーす。

流行りの風邪も、寒さも油断できませんが、どうぞ健やかに笑顔でお過ごしください。
またね~。

※1瞑想エコビレッジ イラムカラプテ (http://iramkarapte358.com/)
※2内容が決まりましたらFacebook店主グループへイベント立てます。
  メールご希望の方は info@kinjonohondana.com まで情報希望とご一報ください。


■新規登録店

 216.ジェットコースターほんやさん[東京都町田市]
 217.チョコチップ[長野県安曇野市穂高]
 218.トヨタモビリティ町田中町[東京都町田市]
 219.南大谷小前のきょうかい[東京都町田市]


■お知らせ

◆メルマガ「きんじょの本棚通信」のバックナンバーを「きんじょのノート」で閲覧できるようになりました。
読み落としてしまった方、是非過去のメルマガもご覧ください。


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登録メール以外で受信されたい場合はメールアドレスとお名前、店主との関係をメルマガ編集部までお知らせください。
メルマガ編集部連絡先:mm@kinjonohondana.com

◆きんじょの本棚(R)を始めてみたいという方がいらっしゃいましたら、ホームページ「はじめかた」をご案内下さい。


□編集後記

ワスレナ和光大学店の結城さんが繋いでくださった、出居番丸西店の岩田清美さん。先日泊めていただきました。気風がいいと言いますか、地域やかかわりのある方から頼りにされていてとにかくポジティブな方でした。その行動力は結城さんが考えられているビジョンにとても参考になると思いました。
店主寄稿に満を持して!メルマガ編集部のたむらみゆきさんに登場して頂きました。きんじょの本棚(R)には、みゆきさんが4名います。みゆきさんには本好きがの方が多いのですね。本大好きなたむらさんはお淑やかな方で、きっちりされているので編集部ではとても助けていただいています。きんじょNoteの編集もして下さっていて、きんじょの本棚(R)を支えて下さっています。ありがとうございます。
(岡)


【きんじょの本棚(R)メルマガ編集部】
 きんじょの本棚本店
 三ツ目山ひなたぼっこ店
 夢想読書会@Ond店
 カフェ・クレーポ店
 ひるずかぼう店

きんじょの本棚(R)をよろしくお願いいたします。
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