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京都移住#7

先週、久しぶりに平日休みがあったので、出町柳まで散歩して
叡電に乗って八瀬までフラッとデジタルデトックス。

出町から八瀬の終点までは15分くらいだった気がする。
すぐに山の麓まで行けて好き。たまに八瀬行きます。

この日の目的は、蓮華寺。
銭湯で知り合ったおばちゃんがおすすめしてくれたので足を運んでみました。

「帰命山 蓮華寺」(れんげじ)は織田信長や豊臣秀次にも仕えていた加賀前田家の家老・今枝近義が洛中、現在の京都駅近くの元西八条塩小路から移し再興した天台宗の寺院です。
(右京区にも同じ名前のお寺があります。)

私がいったのは月曜の15時くらいで、雨も少しぱらついてたのか
拝観している方はおらず、貸切状態で1時間ほど滞在させていただきました。

こじんまりとしているんだけど、しっとりと、雨の雫がポタポタ落ちるおとと、鳥の囀り。そして住職さんが歩くと軋む畳の音。
自動車の音も、人の声も聞こえない。いい意味で異質な空間でした。

自然光が差し込んで湿度と少しの寒さが心地よかった。
秋は紅葉で綺麗なんだとか。雪が積もってもきっと素敵なんだろうな。

街の喧騒から離れ、畳に座ってただ庭園を見る時間。
あっという間に時間がすぎていました。
京都に住んでいないとなかなか行かないような場所にあるからなのか観光客の方もいなくて、なんだかちょっと秘密基地を見つけた気分に。

京都に来てから、こうやって自分と向き合う時間が増えた気がする。
携帯の電源も切って、ただ静かに、毎日の忙しさから離れることって
すごく大切なんだと思う。

気づけば自然と深く呼吸をして、ありきたりな言葉だけれど、
「ほっ」とする時間でした。

趣のある廊下
苔が美しく整備された庭園

撮影はここまでで奥の本堂は撮影NGでした。
スリッパを履いて美しい苔の道を通り抜け、奥の本堂まで。

天井の龍図に圧倒されつつも目の前の本尊をはじめ、その左右に安置されている阿弥陀如来像、不動明王像の重厚感、存在感に圧倒され少し鳥肌がたったり。

年度末の忙しさをふっと忘れて、日本の歴史に触れ、静かに時を過ごしとても充実したお休みになりました。

きっとまた少し疲れたら私はここに来るのだと思う。
誰もいない自分だけの時間を与えてくれる、この場所に。


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