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【翻訳】Twitterファイルの記者へのインタビュー

この投稿は、2023年1月16日に公開された、キャスターのマリア・バーティロモ(Maria Bartiromo)氏とTwitterファイルの記者の一人であるマット・タイービ(Matt Taibbi)氏のインタビュー動画の翻訳です。
Twitterファイルは日本ではあまり大きな問題として取り上げられていない気がしますが、バーティロモ氏の「信じられない」という表情が印象的でした。
動画:


マリア・バーティロモ(MB):監視と管理の時代が再びやって来たのでしょうか。とりわけ主要な選挙の最中とその前後に、バイデン陣営がさまざまな手口で真実を封じ込め、アメリカ人に嘘を広めていたことが明らかになってきました。そう、またしてもこの話題です。今週、TwitterのCEOであるイーロン・マスク氏がまたも恐ろしい情報を公開しました。バイデン政権はSNS企業に指示してアメリカ人を検閲させ、ハンター・バイデンのラップトップに関する政府の見解やこの事件に外国の干渉があった証拠、コロナや政府のコロナ対応に関する情報、そしてトランプとロシアの共謀に関する嘘を広めていたようです。FBIは、完全に嘘であると分かっていながら、FISA(外国情報監視法)に基づく令状を取得し、トランプの関係者を密かに捜査していました。本日は独立系ジャーナリストのマット・タイービさんをお呼びし、この恐ろしい内部資料の最新情報についてお聞きします。マットさん、ご出演いただけて嬉しいです。これまでこの問題に取り組んでいただきありがとうございます。

マット・タイービ(MT):こちらこそお招きいただき感謝しています。ありがとうございます。

MB:それでは、これまでのTwitterファイルでは主にどのようなことが明らかになったのかをお話しいただけますか。たくさんあると思いますが、極めて重要なものに絞って説明してください。

MT:これまでのTwitterファイルでは主に、官民による検閲とでも言うべきことが政府機関によって巧妙に行われていたということが判明しました。基本的にTwitterのような企業には要請を受け付けるシステムがあり、さまざまなアカウントに対する措置を数え切れないほど要請されていました。通常はDHS(国土安全保障省)やFBIからですが、基本的に政府のあらゆる機関から要請がきていました。HHS(保健福祉省)、財務省、DoD(国防総省)、さらにはCIAからの要請もありました。基本的にはExcelファイルでアカウントのリストが送られてきて、そのアカウントに対して措置を講じることを求められます。そして多くの場合、Twitterは要請に従っていました。

MB:FBIには80人の捜査官からなるSNS対応専門の捜査本部があるということが以前から話題になっていましたが、人数はもっと多かったのですよね。あなたの推定では政府全体で多ければ1,000人ほどいるそうですね。

MT:その通りです。その外国干渉捜査本部(Foreign Influence Task Force)というのは、FBI、DHS、国家情報長官室の職員のみを指していますが、実際には連邦と州の両方のさまざまな機関の職員が関わっています。Twitterは、ほとんどがDHSを通してですが、50州すべてから要請を受けていました。なので私は、500-1,000人ほどの人員がいると考えています。これはあくまでも、これまでに私たちが確認した情報に基づいた見積りなので、もっと多いかもしれません。

MB:すごく大規模ですね。そして実は、FBIはTwitterにお金を払っていたのですよね。何に対して350万ドルが支払われていたのでしょうか。

MT:それは本当に気になるところですよね。私たちは元FBI法務顧問のジム・ベイカー(Jim Baker)が送った信じられないメールを見つけました。それを見つけたのは、マイケル・シェレンバーガー(Michael Shellenberger)でした。そのメールでは、いわゆる処理要請、つまりTwitterに舞い込んでくるあらゆる要請への対応の対価としてFBIから340万ドルが支払われたことを喜んでいました。そして私たちは、すべての要請に対応することがTwitterにとってどれほどの負担だったかが分かるメールのやり取りもすべて確認しています。お金はその対価として支払われたのです。さまざまな機関から舞い込んでくるあらゆるコンテンツモデレーション要請や検閲要請についてTwitterが検討を行うことへの対価です。

MB:驚きました。そして、要請の中には信じがたいものもありました。要請の内容について少しお話しいただけますか。ダイアン・ファインスタイン(Dianne Feinstein)やアダム・シフ(Adam Schiff)などの議員が、「この人たちのアカウントを閉鎖してください、以上」というような要請をしたことがあったそうですね。FBIが単に閉鎖してほしいアカウントを伝えてきたこともあったと聞いていますが、FBIは他にどのような要請をしていたのでしょうか。Twitterからどのような情報を得ようとしていたのでしょうか。

MT:私たちは大量のメールに目を通して、仕分けをしています。ある人物に関するメールはこっち、ある問題はこっち、この目まぐるしいことになりそうな問題はこっち、みたいな感じです。そしてその中に、不適切な要請と思われるメールが置かれる場所があります。そこにあるのは、FBIがユーザーID、IPアドレス、ユーザー名の開示を求めているメールです。個人アカウントの地理位置情報を求めていることもあります。そのようなやり取りの裏側を必ずしも確認できるわけではないという問題はありますが、政府がそのような情報を求めているのは確かに確認できます。普通、召喚状や捜査令状がなければそのようなことを行う権限はないはずですが、企業との間に緊密な関係があるので、そのような要請をしています。これは、わずか数件のアカウントの話では済まないこともあります。大量のアカウントのユーザー名やIPアドレスなどの情報が求められていることもあるのです。

MB:驚きました。

MT:とても危険なことだと思います。

MB:その通り、とても危険です。これは衝撃的な話です。まるで中国共産党が考えた作戦かのようです。最後に手短に、Twitterが「ロシアのボットは見つからない、本当にロシアの偽情報か分からない、我々の調査結果ではそうではない」と主張したときに何が起こったのか聞かせてください。Twitterに対してどのように圧力がかけられたのでしょうか。

MT:通常、報道機関の仲間にタレ込みます。そして、Twitterは外国による干渉に十分に対処していないと言われ、大手報道機関に叩かれます。当時あなたも取材していたのでご存知だと思いますが、ロシアのボットによって#ReleaseTheMemoがトレンドに押し上げられたという説があったため、下院議員のデビン・ヌネス(Devin Nunes)は尋常じゃないほど罵られました。しかし、Twitter社内で資料やメールを確認し、あれはロシアのボットではなかったことが分かりました。Twitterは実際にリチャード・ブルーメンソール(Richard Blumenthal)などの上院議員に、「そんなことをしてはいけません、馬鹿だと思われますよ」と伝えていましたが、彼らはお構いなしでした。

MB:そして望み通りに行かなければ、CNN、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストにタレ込んで、Twitterを非難する記事を書かせたということですね。衝撃的です。マットさん、もっとお時間を取れる日に、またお話を聞かせてください。ご出演いただき本当にありがとうございました。マット・タイービさん、素晴らしい活躍です。

MT:ありがとうございました。


マガジン「【翻訳】Twitterファイル」にこれまでのTwitterファイルの翻訳をまとめていますので、Twitterファイルの詳しい内容はそちらでご確認ください。

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