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マリー・アントワネット
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マリア・テレジアの末娘で、ルイ16世の王妃。フランス革命で悲劇的な最期を遂げました。
彼女のホロスコープを見てみます。
まず目につくのは、太陽と金星のタイトなコンジャンクション。
優雅で優美、愛らしい感じです。愛情深い人です。芸術方面に関心が高いかもしれません。贅沢を愛するし、外面の美に関心がありますね。
5室にあるので、娯楽、遊び、恋愛に興味があります。
5室には月もあるので、本当に楽しいことが好きな人なのでしょう。
木星も在室しているので享楽に歯止めが利かない可能性もあります。
3室の海王星と90度を取っていますので、夢見がちだし節制ができないタイプかもしれません。
太陽・金星は1室の火星、10室の天王星とタイトなグランドトラインを取っています。金星と天王星のアスペクトはいきいきした魅力があることを意味します。太陽と天王星のアスペクトは新しいもの好きを示します。火星はそれに勢いをもたらします。彼女が当時のファッションリーダーだったのはこの辺からもうかがえます。
グランドトラインは通常は幸運をもたらすものですから、マリーは生まれながらにして人から愛される可愛らしい女の子だったと思われます。
しかし、一方で1室の火星は8室の土星と180度を取り、5室にある月と90度のアスペクトを取ってTスクエアが形成されています。
火星と土星は忍耐強さを表すのですが、それに対応する苦労があるというこで、この場合自己(1室)と受け継ぐもの(8室)の間に葛藤が生じることを表しています。享楽的で愛らしい自己の本質と、オーストリアとフランスの友好を保つための政略結婚を強制され、伝統的な王妃として相応しい態度(土星の要求)を取ることを期待される立場の葛藤があるわけです。それに月(母親)が絡みます。彼女は母親(オーストリアあるいはフランス)から義務を課され、それを果たすことができなかったのでしょうか。
10室の天王星は、社会での仕事、職業に変化を求めますし、1室の火星はそれにエネルギーを注ぎます。120度のアスペクトですから決して悪くはないのですが、伝統的な王妃としての立場を新しく変えていくこと(フランス宮廷に馴染めずお気に入りの少数とプチトリアノンなどで過ごすことなど)が周囲の反感を買う結果となったと思われます。
ハーフサムを見ます。
ドラゴンヘッド=金星/土星(90度 0°01)
意外に人付き合いが苦手だったのかも。
金星=月/MC(45度 0°02)
家庭的な人柄、愛情深い
太陽=ドラゴンヘッド/AC(90度 0°08)
社会生活上、社交上の熱心さ
ドラゴンヘッド=ASC/MC(135度 0°09)
公私ともに人と交流する
人と交流せざるを得ない立場だけど、苦手な人とうまくやるのはなかなか難しいタイプでしょうか。
海王星=太陽/金星(90度 0°10)
贅沢好き 浪費 夢見がちで現実が見えない
土星=冥王星/MC(合 0°04)
社会生活上の非情な抑圧 困難
冥王星=天王星/ドラゴンヘッド(合 0°17)
人々との間に起こる突然のトラブル
変事に巻き込まれる
ドラゴンヘッド=土星/海王星(45度 0°15)
抑圧、悩みが人との交流から生まれる
ASC=月/冥王星(135度 0°14)
激しい感情を表に表す
あるいは母親の徹底的な政策の駒