「しょうがの味は熱い」綿矢りさ
妻と暮らすようになって20年くらい経つ。
二人とも未熟だったせいか、私たちもいろいろとぶつかり合いながらやってきた。
この小説の男女に対し、お互いもっと歩み寄っていけばいいのにと思う一方、なかなかうまくいかない二人の姿に自分と妻を当てはめてみたりする。若い頃はなかなか思うようにならないものだよなと。
今でも妻を大切に思うが故、若い頃の時間をもっと大事に生きていたら……と思うこともある。
社会人になったり、結婚したり、の中でお互いの関係を構築していくなんて大変だと思うが、苦しみながらもあきらめずにいけば、やがて成長し、ずっと一緒に居られる関係が作れるのだろうと私はそう思う。
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