「子どもたちは夜と遊ぶ」辻村深月

連続殺人がゲームのように展開されて、あまりいい気持ちのしない話ではあったけれど、少しづつふれられるその生い立ちの不幸な話は同情を禁じ得ない。
仲間との関係に思い悩んだり、自分の性格について考え込んだり、私も学生の頃はそんな毎日を過ごしていたように思うけれど、社会人となって仕事の上での人付き合いが全てになってしまった今からすると、なんだか遥か昔の記憶のように思えてしまう。
それは、そんな濃密な人間関係から卒業したのか、解放されたのか、それとも逃げ出したのか。

[まとめ買い] 子どもたちは夜と遊ぶ