2022年JLPGAツアー 8月

【全英組不在、勝ったのは?】
●北海道meijiカップ 8/5~7
 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)
全英オープン出場組がいないので誰が勝ってもおかしくない展開の中、イ・ミニョンが逆転で優勝。上田桃子の流れかなと思ってみていたが、最終日伸ばしきれず4位フィニッシュだった。2位Tの櫻井心那、18Hの決めればプレーオフのパットは無情にもカップ左へ。しかしチャレンジャーとして良いゴルフをしていた。来季以降楽しみな選手のひとり。菊地は19位T。

【岩井ツインズの千怜が初優勝】
●NEC軽井沢72 8/12~14
 軽井沢72ゴルフ北コース(長野)
いつ優勝してもおかしくないと言われる選手は多々いるが、そう簡単に勝てないのが常である。しかし千怜はチャンスを確実にモノにした。QTで上位を狙えず、限定的な出場で確実に結果を残している岩井姉妹。今季中にツインズVを達成するかもしれない。菊地は予選落ち。2位Tが6人という珍しい試合だった。

【史上3人目の快挙】
●CAT Ladies 8/19~21
 大箱根カントリークラブ(神奈川)
岩井千怜の2週連続V。初優勝からの連続Vは史上3人目だそう。最終日山下の猛追をかわし1打差で逃げ切った。表彰式では姉の明愛が戸張倢にステージに上げられ、千怜と並んでトロフィーを掲げた(持たされた?)姿にフラッシュが幾重にも焚かれた。双子の片方が連続優勝か……。試合後しばらくの間、双子の親である私はなんだか変な気持ちになっていた。翌日、そのモヤモヤした気持ちをつらつらと書いてみたので、記録として残しておくため駄文を失礼する。
【ツインズ考】
昨日、国内女子ゴルフCATレディスにおいて、双子の岩井姉妹の妹、千怜(ちさと)が先週の初優勝に続いて2勝目をあげた。最終日はノーボギーで耐えつつ、終盤にロングパットのひと差しという横綱相撲だった。優勝セレモニーでは姉の明愛(あきえ)も壇上で妹を祝福していた(戸張に無理やり呼ばれて、とも見えた)。先週からの千怜フィーバーは、もう十分過ぎるほど役者が揃っているJLPGAにとってさらに新しいヒロインの誕生だった。しかしこれをツインズの親目線で見ると手放しでおめでとう、ではないのだ。私も双子の親だが、ふたりの能力に差がつく場面で、もちろんよくできた方を褒めるんだけど、すぐに一方へのフォローもしなければならないのだ。だって泣くんだもん。受験だって同じ学校に行きたいなどと言い出したものだから、片方が落ちた時のことを考えると夜も眠れなかった。岩井姉妹の両親もきっと、先週の千怜の初優勝はバンザイバンザイだったが2週連続となると、もちろんうれしいんだけど、明愛は。。。と少なからず思ったはずだ。
と、ここまで書いてみたが、一流アスリートの家族と我が家を比較するのもなかなかおこがましいと気づく。こんな葛藤は親も子もとっくに乗り越えて現在があるのだろう。昨日のゴルフを見てると妹、千怜は今季まだ勝ちそう。だが姉の明愛はもう少しかかりそうだ。それでも遠からず優勝する日が来ると思う。そのときに壇上に妹が祝福にくる画を見て、私は号泣したい。

【強い稲見が戻ってきた】
●ニトリレディス 8/25~28
 小樽カントリー倶楽部(北海道)
稲見が大会連覇、猛追する山下を振り切って今季2勝目をあげた。やはり稲見は強い、と再認識した試合だった。一方、3日目まで首位を守り、優勝に王手をかけていた原英莉花。今季はここまで優勝争いに絡むことがほとんどなかったからか全体的に固く、2Hで痛恨のダボ、以降もポツポツとボギーを叩いて、終わってみればToday+4の7位Tに沈んだ。珍しい顔ぶれは、結果13位Tで終わったが上位で戦っていた浜崎未来。菊地は2戦連続予選落ち。どうも夏は嫌いなようだ。

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