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メッキ

こんにちは。これどうしよう。スルーしようかとも思ったんだけど、ちょっとだけ触れておきます。

先日の地方統一選で杉並区では大きな変化が起きました。僕は政治にあまり関心がないのですが、それでも昨年に区長が岸本さんに変わってから、少し興味を持つようになりました。

その岸本さんの区長就任に影響がゼロではないだろうというのが、区議会の自民党の中で前区長の田中良氏に距離を置こうとする議員が区議会の中で自民党の派閥を二つに分けることがあった。そのきっかけとなったのが井口かづ子議員だったそうです。

今回の選挙で井口さんがかなり苦戦したのもその影響がなかったとは言えないでしょう。そして杉並区議会で議員数を大いに減少させた自民党は、別れていた派閥を合流させてついでに無所属の方も入れて11人体制としていました。

そして区議会の議長を選ぶ投票で起きたことが上に挙げた画像です。

あらかじめ申し合わせていた議長候補を僅差で破ったのが井口さんでした。

こんなことはあってはならない。信じられない。

ありのままの動揺を文章化したのが上のやつです。まるで自民党議員だけのために議会があるかのような態度に見えることは気にしてないんでしょうね。だって先生だから…

そして今日SNSで目に入ってきたのがこちらでした。ちなみに早坂さんだけではなく他の議員さんも各々ご自分の言葉を交えて投稿されてました。早坂さんは冷静にされてますが、そうでないような方もおられて、人それぞれだなと思いました。テンプレートで済ませないところは好感を持っております。

さて、まあこれはきっと岸本さんが区長になったときから起きるべくして起きていることで、僕はこの変化はいずれ日本各地に広がることと思っています。もともとリベラルの素地があり、そこで岸本さんを市民活動される方々が白羽の矢を立てるというタイミング。もうそのずっと前から市民の間で燻っていた自民政治への軽い絶望感。

僕は様々に伝わってくること、区長が変わってからの議会の運営の様々や、区役所で働く方々の変化などから感じていることがあります。

「お役所仕事」という言葉があります。融通の効かない、機転を利かせない、優しくない対応全般を指してお役所に限らず民間でもそういった対応をする人に持たれる仕事ぶりのことです。

お役所仕事が機転が効いて優しい仕事になるのではないか。

僕はそう期待しています。

今回のこの大きな変化において、拒絶反応が起きるのももちろんありますが、売国とか非国民とかそういった視点から反対される方がおられます。それは市民の方に限らず議員の中にもおられます。

その疑念がただ一人の被害妄想でなく、一定数の共通概念となっている。

それがただただ不思議な現象です。そしてそこにある保守的で排除的な思考は、杉並区だけではなく日本全体にあるし、僕はそれに似た思考を家族や故郷、旧友や親戚、学校の先生なんかにも感じていました。

その概念に僕はずっと苦しめられて、世の中とはさして楽しい場所ではないなと思ったのが先でした。生きてきて、中学生になった頃に民主主義とか自由に生きることを知りました。

大人になるにつれそういった相反する価値観というものが政治という世界の中で戦うことで世界が動き、成り立っているのだと分かりました。

なのでいま杉並区で起きていることは、僕にとってはちょっとした事件です。

興味深いし面白いなと思うのと同時に、人々の中に連綿と脈打ってきた価値観にヒビが入り、傷付くことへの激しい憎しみが渦巻くのを感じます。

それは多くの場合、その価値観はその人独自に発生したものではなく、植え付けられ監視され、破ることが許されないルールなのでしょう。

そのルールは「ありき」ではなかった。だからいま、あるべき姿に生まれ変わろうとしている。

ずっとそれを信じていたから、苦しいんでしょう?

そんな風にみています。

誰にだって信じるものは必要です。だから、信じるものが傷つけられたと声を挙げる人たちのことを蔑んだりはしません。

ただ、いつまでも続くことは稀なので、大抵のことはいつか変わる。そして杉並区は、その変化のかなり先端の方なのでしょう。変化の最前線。前例ができれば起きる変化なら、その変化には一定の説得力があるということ。だから第一歩目はいつだって難しい。

それが今ここで起きているのだと、まあ、そんなことを記しておくことにいたしました…

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