こゝろ吃音

彼のリズムは心地好い。それを世では吃音という。
そんな彼は、わたしをこゝろちゃんと呼ぶ。

彼に言わせれば、わたしはこゝろ吃音。
わたしのこゝろリズムは、心地好い。
 
 
いつものラーメン屋さん、今日は何にしようか。
いつもの店員さんは、わたしの声を屈んで探してくれる。

店長さんは、わたしの目をみて、
音の無い会話をしてくれる。

ごちそうさまを知っていてくれる。
 
 
 

こゝろ吃音。