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赤のある風景

彼女は聊か草臥れているよう。
なにかに飽いたのかもしれない。
なにかに嘆息しているのかもしれない。
 
 
主観に好き不好き否めずとも、
赤のある風景を厭う心もなく。
 
 
 
招き入れた部屋、わたしは彼女を磨いた。
すこし歪な容貌に仄か水彩のよう匂いが、
 
閑寂枯淡ともののあわれ。