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首のないことを選んだニケ

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解離
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2019年4月の記事一覧

山のなかへ置いてこられたならよかった。自転車のお兄さんが声をかけてくれた。「大丈夫ですか」の問いに思わずと、まだ死にませんよと笑った。

生きていることはくだらない

くだらないことに必死に足掻き苦しむことは至極にある。

汝、汝にせせら笑う。ゆくゆくとをかし。
はふるに流るル。嗚呼、
 
 
 
 
金色のそらよ。砂嵐

「黄砂」

金魚の塩浴

金魚の塩浴

桜木を手折る、その心はしあわせだったかい。
せめても、そうであってほしいと思う。桜のために

心無いと思わせないでほしい。

この世で酷く儚いものが家族(ひと)という名だった。それを必死に守ろうとしたわたしは愚かだっただろう。それでも、在るもの無きとは誰が云えるだろう。蔑み、貶める安易さを許容するくらいなら、わたしはそれでいい。それが知らぬものだとしても、わたしは同様にしか在れず。偽善の成り立ちを

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