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首のないことを選んだニケ

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解離
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2018年12月の記事一覧

相好の花、萎れはぶるときほど死中に生む。

胸が淀む。判然とせずにあるものが、なにかは判然としている。相対性であると、そこにリベルタスは創造されるも、それはリーベルタース。無を知ることは出来ない。ひとでも、金魚でも。唯、じっと心を潜ませ、宥めすかし、そうして待つ。待つのは冬。冬が好きなんだ。ずっとそうしている、皆が冬眠を

逆流金魚

べつに流れに逆らってる訳じゃないの。
水がね、勝手なのよ。それだって、

あはは、が
うふふ、に変化するくらいのものよ。
 
 
 
おとつい泳いでた金魚が、今朝がたに泳がなくなったってべつにでしょう。

知ってることを知り倒してみるも、知らないままを知ることもべつにでしょう。
 
 
 
鯉だって登るのだから、金魚が登ったところでわけもない。嗚呼、

でもね。金魚を飲み込むあれはやめてほしいわ。

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クリスマスのあはれ

クリスマスのあはれ

サンタクロースにクリスマスの年間パスポートを願うも叶わず。また一年を遣り過ごすでしかない。
 
 
 
手始めに、まずはクリスマスをやり直そう。時戻らずとも鍋のなか灰汁を掬うことは出来るだろう。

もうじき降るものを鍋に溶かせばいい。

安価なスジニクはいとほし思わせ舌を衝く。風雪紋のそれと似て、
 
 
 
クリスマスの途上。

世界にクリスマス休戦を

毒金魚

日々が喉元にある。
横隔膜は時折に訴える。なにかを、わたしは問う。

えづきは過去をなんとか吐き出そうとするも、酩酊にやられ叶うことはない。

或る朝、首の曲がった鶏がわたしを目覚めさせようと首をつつきながら世界内存在を唱えるも、トリアタマは朝も夜も忘れなければ今を失う。生と死のあいだ、
 
 
 

人生切り売り、千切れた指の記憶は赤子ものこる。

月夜の晩に生まれたんだ。とても、とても泣いた。

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今日は蜜柑を食べた。甘くない蜜柑、檸檬よりすこし甘い蜜柑。こころの目方を気にして、秤にはのらなかった。おとついくらいには、三升ほど足りなくて困った。

こゝろ吃音

彼のリズムは心地好い。それを世では吃音という。
そんな彼は、わたしをこゝろちゃんと呼ぶ。

彼に言わせれば、わたしはこゝろ吃音。
わたしのこゝろリズムは、心地好い。
 
 
いつものラーメン屋さん、今日は何にしようか。
いつもの店員さんは、わたしの声を屈んで探してくれる。

店長さんは、わたしの目をみて、
音の無い会話をしてくれる。

ごちそうさまを知っていてくれる。
 
 
 

こゝろ吃音。