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[#3]ビジネスの構成要素は〇〇〇、極論マーケティングありきのプロダクト、正しく失敗することの大切さ

さて本日も文章を書き連ねるのだが、理系に関わっていて人間としては以下のような事実は大変興味深い。

半導体は、電子デバイスを構成する非常に基本的な部品であるが、その半導体でさえ、市場が縮小しているというのだ、と思って最後まで文章を読んでいると、

半導体市場は中期では拡大するとの見方が根強い。新たな通信規格「5G」や次世代自動車の普及が需要を押し上げるためだ。

ときちんと大事なことが最後に記述されていた。まだまだ半導体はデバイスの構成要素として必要条件なので市場は停滞することはあっても、大きく減少するとは考えにくい。私たちは単に理系の分野を知るだけでなく、自らの知識を持って、それを知恵として変換し応用しなければならないことをまた思わされたのである。

もしあなたに挑戦心があればこれを読むことをオススメする。注意点としては、高校数学でわかることは間違いないのだが、内容は高校数学を理解していても到底理解できる内容ではない。大学で電子工学に関する基礎をある程度勉強した人間が読むべき本である。もちろん100%理解することが目的ではないので、興味が向く人は読んでみると良い。

ビジネスの3点メニュー

ビジネスにおける一連の過程は、次の3つに分けることができる。創作売である。創って、作って、売る、である。現代的な用語で役割を考えると、アイデアを構想し、エンジニアがプロダクトを作り、マーケッターが営業をかけて売る、といった流れに置き換えることができる。

さて、ビジネスをこのように分解した上で、それぞれの重要ポイントについて私自身の経験も含めて解説していきたいと思う。

(前提条件として、ビジネスとしての0から1をハックすることが目的であり、逆に言えばVisionaryな、熱い想いベースの’起業’とは切り離して考察していることに注意したい。)

まずアイデアを’創る’では、いかに適切にマーケットの穴を見つけられるかがキーだ。適切とは、市場規模とインサイトと業界の風潮を理解した状態になれるということだ。逆に言えば、やはりビジネスはマーケットに依存する側面が強く、あなたがやりたいことから組み立てようとすると、失敗する可能性が高い。しかしかなりの数がマーケットからビジネスを組み立てることを拒否する。(究極的には、あなたのやりたいことは土日の趣味で発散すればいいのだ。)

マーケットの穴はどんどん塞がってきているのだが、それでもマーケットの規模や切り口次第で、まだ空いている市場は見つけることができるだろう。

次に’作る’では、絶対に小さく仮説検証をすることが大事である。あなたが本気でスタートアップを起こして、事業売却でも目指すなら、もちろんあなた自身の保有株式は多い方がいい。それゆえに資金調達をするにしても、あまり大きな額は避けたいのである。つまり少ないリソースで賢くもあり泥臭く戦わなければならないのがベンチャーの宿命なので、万が一プロダクトに多額の金額をかけて、ヒットしなかったら心臓がギュッと握られるような辛さがあなたを襲うだろう。

最後に売るということだが、これはあまりテクニックはいらない。プロダクトがマーケットにフィットしているのであれば、あなたは売り込む必要が基本的にはない。相手に知らせれば、自然と導入してくれる。

もちろん全体的な話としてB向けなのかC向けなのかで肌感が変わってくるのだが、基本的にはビジネス感覚を先のように捉えている。ここら辺については、また違う場所で詳しく言語化したいと思う。

マーケティングは低コストで簡単にできてしまう時代

マーケティングを議論するために、マーケティングとは何かを明確にしなければならない。今回の話題におけるマーケティングとは、簡単にユーザーのリアクションを観察・精査するという意味で用いる。この意味で、マーケティングは簡単にできてしまうのが、現代の優秀なプロダクトたちである。Twitter、Instagram、facebook、Youtube、noteなどである。

マーケティングが成功したと思えるポイントは現代の用語で言えば、バズる、という感覚を掴むことである。もう少し言葉を分解すると、ユーザーの熱量が、異常に高いことである。その熱量はTwitterがとても効果的な物差しになる。いいねやリツイートが示すのは、ユーザーの投稿に対する熱量であり、その構成要素を私たちは冷静に分析しなければならない。

次に、このバズりを再現性を持って生み出せるかを検証しよう。この場合は、Twitterなどを用いて同じ現象を再現してみればいい。ここで再現性を高めるのではなく、再現するために、すなわちこのトランザクションを構成できる必要条件はなんなのだろうと考える。その必要条件を元にプロダクトを作り始めるのだ。

簡単に見えるか難しく見えるかわからないが、無駄を省いてかつ、ここまでなら多少ロジカルに頭を動かせれば、誰でもできるプロダクト構成前のマーケティングの流れである。

ここまででわかるとは思うが、プロダクトから作ることはしない。有名な話で申し訳ないが、作ってから売るのではない、売れてから作るのだ。だからマーケティングなしにプロダクトを作成するのは、成功率があまり高いとは言えないだから、成功することを大目標にするならばあまり効果的ではないということは、様々な経営者・事業家が教えてくれているだろう。

もちろんここまで来てからが本番なのだが、これをせずに走り出すフライングマンやマーケットを見つけることができなかった起業家もたくさんいるだろう。しかしここまで来れたら、次は別の試練が訪れる。それはまた別の機会に話そうと思う。

正しく失敗するということ

失敗をどう捉えるかで、失敗を活用できる人とそうでない人に分かれると分析している。失敗の話をすると、いつも次のpodcastを思い出す。

delyの堀江さんと前田ヒロさんのpodcastを聞いていて、記憶に残っているフレーズがあって、前田さんが「なんで堀江くんはそんなに堂々としているんですかね?」と聞くと堀江さんが「たくさん失敗しているからじゃないですかね」と答えるのだ。そもそもdelyとは料理動画レシピサービス「クラシル」の運営会社であるが、一昨年Yahooの子会社になった。

私は彼らのファンでもないのだが、彼の堂々たる姿勢は学ぶべき点が多く、その答えとして多量の失敗が必要なのだと教えてくれた。では失敗のどんな点をどのように活かすのがいいのであろうか。

それには次の本からの分析を参考にしよう。