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[#6] 指数関数的増加の威力、スマホを使った結果、人生が良くなった具体的な事例を述べよ。

少し時間が空いてしまいました。しかしその分気づきも得ることができましたので、質の高い情報共有をシェアします。

指数関数の勘所...

2月に入ってから、新型コロナウイルスへの関心は絶えないでしょう。新型コロナウイルス感染者は、どんどん増え日本は現時点で経済的に大きな打撃を受けています。ただこればっかりは予測不可能な自体なので対策はできません。しかしその後の対応力に価値の比重があるのですが...

対応は各国によって全然違うようですね。中国、韓国、日本などで全然対策の力の入れ方が異なるようで、異論を唱えている方もたくさんいらっしゃいます。一応ここには感染者の情報が、2月21日付けの情報で記載されていますが、もちろん検査した人のみが情報源なので、正直よくわかりません。

さてガバメント的な問題は置いておいて、私たちが考えるべきテーマの一つは、指数関数的な増加への認識力のなさです。新型コロナウイルスの件で言えば、感染者数の増加量が比例関係ではすまないこと、そして経過時間が短いほど倍増の恐ろしさに気づかないこと、でしょう。

指数関数的というのは、上記のツイートの動画を見ればわかりやすいでしょう。時間経過すればするほど影響は増します。しかもその威力は比例関係と比べ物にならないので、人間の感覚的には理解しづらいのです。適当に感染力が4倍だとして、それが三回ずつ伝達しただけで、64倍に感染者数が増えることになります。facebookを使えば7人を辿れば全世界の人にリーチできる説みたいなアレですね。

あなたが指数関数的増加をすぐにイメージできない根拠として次の質問を投げかけてみます。ある瓶に細菌Aが閉じ込められています。この細菌は1秒毎に2倍に増加します。現在この瓶に、細菌Aが容器の半分を占めています。何秒後にこの瓶は細菌Aで満たされますか?....ちょっと迷いますよね。僕も迷うのですが、正解はもちろん1秒後です。全細菌Aが1秒後に2倍に増えているので、現時点で半分だった細菌たちは1秒後に全体に届くのです。

CSの中のアルゴリズムの計算量・複雑度の話でも出てきますね。ここでは簡単に線形探索と二分探索の違いの話をしましょう。大小がソートされたn個のデータから特定の1個検索するためのアルゴリズムは、もし最初1個目からn個目まで順に検索していたら、nが大きくなった時に計算量が膨大になります。例えばn=1000のときには、最大で1000回探す必要があります。しかし、ここでデータを検索する範囲を前半と後半に毎回分けていくとします。前半部分にありそうなら、前半だけ見る、後半は見ない、というように検索範囲を絞っていくとn=1000であっても、2の10乗が1024なので最大10回範囲を絞れば、検索結果を得られることになります。コンピュータの分野では様々なアルゴリズムの工夫の上に成り立っており、指数関数的増加をいかに下げるかという影響は非常に神経質に注力する関心毎なのです。

サービスの答えは誰も知らない

過去に某有名グルメサイトを運営するプロダクトマネージャーに、いままでどう運営してきたか、どのような戦略をとってきたかを美味しい中華を頂きながら教えて頂きました。まあ投稿数を増やすとか、世界観を作るとか、リアルコミュニティを大事にするとか、具体的なアドバイスはくれるわけですが、まあどこかで聞いたことあるし、そんなインプットはたくさんしているのです。つまり結局答えはわからないから色々やってみようと毎回なるのです。

かの有名なY Combinatorが唱えていることの一つとして、スタートアップが成功するには、顧客の専門家になること以外ない、と言っています。これは正解ですね。サービスの答えは顧客が知っているので、テクニックは通用しません。だから私はこのようなアドバイスを受ける時は特に、失敗例をたくさん聞くようにしてます。失敗した理由からユーザーをどの観点から眺めるかのセンスを蓄えるのです。CtoCやBtoCなど顧客が多いかつ顧客層が2つ以上ある場合は、結構厄介ですね。課題を見つけてサービス化するにはすごく根気と努力が必要です。冒頭の文章がDon't start a startupです。これは大変共感します。結局のところ誰も答えは知らないから、答えが見つかるまで必死に頑張れ!ってのが毎回のアドバイスのオチですね。

問二 - スマホを使った結果、人生が良くなった具体的な事例を述べよ。

私たちの生活はインターネットのおかげでガラリと変わってしまいました。またSNSの発展で、SNSだけでご飯を食べていくことも可能です。5年前ぐらいには、にわかに信じがたかったことでしょう。

そんな世界の中で、改めてスマホとの向き合い方が試されています。スマホは、私たちをインターネットの世界へと招き入れるインターフェイスですが、この世界は少々中毒性が高いので注意が必要です。そんな中、スマホは時間を奪う存在として注意すべきこととして、元マイクロソフトのソフトウェアエンジニアの方が紹介されている動画があったので、ご覧になりたい方は以下からどうぞ。

見出しにある問いにどう答えるかは人それぞれですが、個人的にはスマホという道具を得た結果、私たちが得た利益って全然多くないんですよ。実際にノートに書き出してみたのですが、スマホがあってよかったことって、連絡に即効性が生じた、決済が便利になったぐらいで、他の機能って元々あった機能をスマホに集約したに過ぎないとも考えられます。また日本人にとっては、特にスマホがないとインターネットができないってこともないですね。PCを持ってればいいので。(もしかしたらPCを持ち歩くのがエンジニアだけなのかもしれませんが...)だとすれば、なぜ私たちはスマホを必死に眺めるのでしょうか?その理由は、習慣と見るように仕向けてくるサービスのダブルパンチでしょう。もう薬物中毒と同じですね。スマホ見る=>楽しい=>快楽と認識=>習慣化回路形成=>スマホ見る、といった回路がどんどん強化学習されて行きます。

ここに掲載されているリストを満たす人は、現代の若い人の80%ぐらいいる気がします。体感で本当にそれぐらい。習慣を断ち切る方法は、科学的にはある程度確立されています。最も大事なことはメタ認知です。自分の行いを客観視すること。先ほどの回路形成のフィードバックループを認識することや、鏡などで自分を物理的に見つめることなどは有効だと考えます。SNS見れるってことは、総じて暇なんですよ。今現在を一生懸命取り組む物がない。それでも後悔しないならいいんですけどね。