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アングラ演劇の感想

8月21日に「少女都市からの呼び声」という舞台を大阪で観劇しました。

劇中の表現がどうとかあの方のお芝居がどうとかではなく(もちろんそこにも思ったことはあるが)、
観る前に目にした"アンダーグラウンド演劇"と呼ばれている世界に対する感想です。



演劇についてよく知らない私は、もちろんアンダーグラウンド演劇という言葉は初耳で、それがどのようなものなのかは全く想像もつかなかった。

もちろん演劇を観に行った経験は何度かある。それらがどういう種類に分類されるかもまるでわからなかった、というより考えたことがなかった。
が、アンダーグラウンドと呼ばれるものではないのだろうと思った。

それは、今回の少女都市からの呼び声が上演される前に、テント公演でやっているという情報を得た時だった。
"テント公演"とはなんぞや。
調べてみると新宿梁山泊という劇団が花園神社で紫テントをたててやっているみたいだった。
そんな文化があったなんて全く知らなかったし、たまたまみた写真が神社×夜だったからか、夜×紫のテントだったからか、この中でどんなことが行われているのだろうという想像を掻き立てられたからか、知らないものに対する恐怖みたいな人間の心模様だった。
だから、今まで見たものとは違うものだというのを瞬時に感じとったのだった。

そのテント公演されていたものを主演関ジャニ∞、ヒロイン元宝塚歌劇団の方々が務めるということが、またテント公演とは違ったものになるのだろうと感じさせるのであった。

私は物理的にテント公演を観に行くことができなかった。
そして私のこだわりとして事前情報は最低限でエンタメを浴びることにしているので、アングラ演劇がどのようなものなのか知らずに当日を迎えた。

知らないものに対する恐怖と開演前にパンフレットを少し読んでみて、理解するのが難しそうだなと勝手に思って、不安とワクワクを感じながら開演を待った。

観劇した感想は、
想像していたよりとてもわかりやすかったし、明るかったし、楽しかった。
と殴り書きした文章に書いてある。

いつも演劇を観た後は、その話についてすごく考えさせられたり、あ〜感動したな〜とかよかったな〜とか1つの映画を観たような後味で、もちろん演劇は生ものだから映画とは全く違うのだけれど、ストーリーや演出や芝居、台詞の意味に思いを馳せていた。

でも、少女都市からの呼び声を観た後は、次の日仕事イヤやな〜って思ってる自分がいた。それは、現実に戻るのがイヤになっているということであり、それほど少女都市の世界が楽しかったということだと思った。
少女都市からの呼び声という演劇を観劇していたというより、少女都市に行っていたという感覚である。演出と台詞の言葉選び、そして芝居によって観客を少女都市へ連れていくパワーがすごかった。
少女都市というテーマパークの中で、理解はできなくても感じる楽しさ、のような感覚がしたのだ。
ファンタジーの中にリアルがあるところとかも合わせてディズニーの世界のようだなと思った。


初めて観たアングラ演劇は、とてもわかりやすくて、楽しかった。こういうものって、小さい子どもに触れさせたいと思った。
何がアンダーグラウンドなのかはよくわからなかった。し、主演関ジャニ∞、ヒロイン元宝塚歌劇団の方々が務めていることでアングラに触れる人々の層が広がるというメリットはあれど、アングラ演劇が違うものになったわけではないと思った。むしろ、私のようなアングラ演劇に触れることのなかった人々に届けてくださって感謝したい。いつかテントに観に行きたいと思った。



ということで、アングラ演劇は大人にも子どもにも触れてほしい楽しいものであった、というバカみたいな結論に至りました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
子宮の涙きれいだったな〜。

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