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kingpapaへの道 ~Episode Ouji~


姫が生まれ、嬉しくて浮き足立ってたパパさんにクイーン(妻)から更に浮き足立ってしまう一言が…

クイーン:「2人目が出来ちゃったみたい」

その言葉を聞いた時、パパさん喜びと同士に2人も育てる事が出来るのだろうか...という不安も入りまじってました。

しかし、すでにクイーンのお腹の中には王子が宿っているので、2児のパパとして長い長い「kingpapaへの道」を更に力強く歩んで行く決意で王子の誕生を心待ちにして、姫の面倒をみたり、家事を手伝うなどクイーンのサポートをしてました。。。

そして、ついに王子がこの世に誕生する時がきたのです。

その日は天気がいい日曜日。

秋田から遊びに来ていたクイーンの妹一家と、クイーンの母と皆で食事に出かけていた時でした...

クイーン:「なんかお腹が痛くなってきたような気がする」

大丈夫か?まさか陣痛?と思って声をかけたのですが、まだ大丈夫と言い食事を続けるクイーン。

食べ終わった頃、クイーンの表情がだんだん険しくなってきたので、さすがに病院に行ったほうが良いと皆に促され病院へ...

しかし、「まだ大丈夫だし、汗でベタベタするから帰ってシャワーを浴びたい」とクイーンが言い出す。

大丈夫という言葉を信じて、クイーンの地元B市から実家のあるA市へ戻り、クイーンはシャワーを浴び、パパさんは姫の面倒をグランマにお願いして病院へ行く準備。。。

B市にある病院までは約1時間かかるのですが、さすがに車中でクイーンは苦しそう...すぐ病院に行けば良かったんじゃ???と不安になりながらも急いで車を走らせる。

無事に病院に到着。

クイーンはすぐに分娩室へ...その間、パパさんは入院予定の部屋で一人待つ。。。

クイーンが分娩室へ入ってから30分もかかってなかった頃、部屋のドアを誰かがノックしている...

ん?クイーンに何かあったのか???と思いながら私はドアの方へ行ってみる。

医師:「元気な男の子が無事誕生しました。おめでとう御座います」

え??もう産まれたの???と驚き、動揺しながらも「ありがとうございます!!!」と先生にご挨拶。

パパさんは半信半疑でナースステーションへ...

すると、クイーンがステーション内のベットで点滴を受けていた。

パパさん:「もう産まれたの?」

クイーン:「うん。産まれたよ(笑)」

よくよく話を聞いてみたら、どうやらかなり王子が下がっていたらしく、先生に「もっと早く来ないとダメだよ」と怒られたらしい。

王子にはまだ会えてなかったのですが、数時間後にステーションに来ていたので初対面。

王子を見て最初の感想は...姫にそっくり^^;

てことは私似で間違いない。

後からグランパ(父)&グランマ(母)、そして弟が出来、お姉ちゃんになった姫が到着。

姫はガラス越しに寝ている王子を不思議な感じで見ていた。。。

誕生は思ったよりあっけなかったし、2人目で慣れた感もある。。。

しかし、やはり自分の子が誕生するのは感動する(T_T)

王子誕生から1年後

あれは、王子が1歳になった頃に風邪を引いてしまい、近所にあるクリニックへ行った時の事。。。

待合室で王子を抱っこして待っていると、隣に座っていたおばあさん(多分80代)がこっちをジロジロ見るので、何だろうと思いおばあさんの方を見返した時...

見知らぬおばあさん:「いや~、この歳まで生きてて、こんなにそっくりな親子見たことないよ~」

と驚いた顔をしながらパパさんに話しかけてきた。

確かに、パパさんの小さい頃の写真を見ると、今の王子と同じ顔をしてる。

そのくらい私にそっくりな奇跡の子なのです。。。

王子誕生から3年後

王子が3歳の冬でした。

パパさんは、仕事のストレスと加齢?なのか、たぶん自律神経がやられてると思うんですが、緊張したり焦ったりすると全身に尋常じゃない位の汗をかく症状が続いてまして...(未だに悩まされてますが)

そんなパパさんが、王子のリクエストでショッピングモール内にあるアイスクリーム屋さんでアイスを食べていた時です。

人混みも苦手なパパさんは、身体がストレスを感じてか汗をかき始め、あっという間に汗だく。。。

すると、隣のテーブルに座っていた子連れの女性(多分30代)2人のうちの1人がパパさんを見て心ない一言...

心ない女性:「ねぇねぇ、隣の人こんな寒い日にアイス食べてるのにスゴイ汗なんだけど」

殴ってよろうかと思ったが、王子がいるので大人気ない事をする訳にはいかないと思いじっとガマン...

耐え切れなくなったパパさんは、一気にアイスを食べてその場を出ようと王子を抱っこした時。。。

ガーゼが大好きで、いつも肌身離さずガーゼを手にしていた王子が...

王子:「パパさん、汗拭いてあげるよ」

と何とも言えない優しい表情で言い、そっとガーゼでパパさんの額を拭いてくれる王子.....

王子の優しさに人混みの中で泣きそうになる私。。。

そして現在

王子はもうすぐ8歳。

今も王子は優しい心を持っている。

数ヶ月前のとある朝。。。

パパさんが出勤準備が終わって一服している所へ王子がかけより、突然パパさんに抱きついて来たのです。

パパさん:「王子どうした?」

と寂しくなったのかと思って聞いてみたら、意外な返事でした。

王子:「こうすれば、パパさんがお仕事頑張れるかと思って」

年のせいか涙腺ゆるゆるの私は、朝から泣きそうになってました(:_;)

いつもパパさんに膝にちょこんと座ってくるカワイイ王子よ...

君はホントにパパさんにそっくりで、パパさんよりも優しい心を持って育ってくれているんだね。

その優しさを、大きくなっても無くさないようにするんだよ。。。

パパさんは、そんな王子が大好きだ(*´∀`)

これからもずっとね.......

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