![kingpapaへの道-logo](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/1863637/rectangle_large_5e59d523c35487479813ad343e1caf4f.jpg?width=800)
kingpapaへの道 ~Episode Hime~
これはある男が「kingpapaへの道」を歩き始める最初の物語。
姫(長女)が生まれる前、私とクイーン(妻)は同棲していてお互い三十路が近い歳だったが結婚は焦っていなかった。
このまま一緒に居れればいいかなぁ...という楽観的な感じで自由きままな日々を送るふたり。
しかし、そんな自由きままなふたりに突然転機が訪れる。
全ては、クイーンの「なんか生理がこないんだけど・・・」から始まったのです。
........ん?生理がこない?まさか?!
そのまさかでした。
当時、介護現場での私の収入は妻と子供を養う事が出来るのか不安になるくらいに最低なもの...
中絶も考えたのですが、せっかく授かった命...
中絶か、産むか悩むクイーンに病院の医師が...
「いい歳なんだから、何を迷うことがある?今しかないだろう!」
その言葉にクイーンは、運命の子を受け入れ、産む事を決意してくれたのです。
その後、私はクイーンの負担を軽くしようと、掃除や洗濯、料理などの家事を出来る限り協力し、臨月が近づくにつれ足がつったり坐骨神経痛に悩まされている時には、寝る前にマッサージをしてあげたりと、首を長くして姫に会える日を待ちに待ちました。。。
そして、その時はやってきたのです。
その日、仕事だった私が夕方5時頃に帰宅すると、なにやら病院に電話をしているクイーン。
内容を聞くと、どうやら出血があったらしく、とりあえず念のため病院に行かなければならない事態に...
病院へ行くとすぐに診察。
少し開いてきてるけど、すぐにどうこうという程ではないとの事。。。
地元のA市じゃないB市の病院だし、時間も遅くなったため1泊だけの入院となる。
「今晩はなんともならないから、心配しないで旦那さんは帰っても大丈夫よ」という看護師さんの言葉を信じて私は一旦帰宅。。。
帰宅してからはクイーンとメールで、お腹は痛くないか、体調の変化はないか等のやり取りをしていたのですが、夜中の2時頃に睡魔に襲われ、限界で深い眠りについてしまう。。。
翌朝・・・
夢の中で何か音楽が鳴っている・・・
ん?
俺の携帯の着メロか!?
はっ!!!( ゚д゚)!!!
目が覚めると携帯の着信音が鳴り響いていた。。。
着信画面を見るとグランマ(私の母)からでした...
グランマ:「あんたいつまで寝てるの!!クイーンから電話きて産まれたんだってよ!!!」
ん?産まれた??誰が???
誰がって俺の子が産まれた!?
嬉しい気持ちと、すっかり寝ちまってた~!!!という残念な気持ちが入り混じりプチパニックに!!!
すぐメールを確認すると、2時半頃からクイーンからお腹が痛くなってきたとか陣痛が近くなってきた等のメールが入っていて、最後のメールが「姫が産まれたよ(*´∀`)」でした...
早く子供に会いたいと、急いでクイーンの着替えなど準備していた荷物を持ち、車を走らせ病院に向かう。
病室に行くと、クイーンが横になって休んでいた。
クイーン:「姫はナースステーションにいるよ」
産む時に傍に居なかった私を責めるわけでもなくクイーンは優しく微笑んでくれたました。
私が眠ってしまったであろう時間から産まれるまでの話をクイーンから聞き、いよいよ姫とのご対面。。。
顔も手も足もちっちゃくて、しかも私に似ている...
頑張って産んでくれたクイーンに感謝し、初めての我が子を目の前にして何とも言えない感動で自然と涙が溢れ出ました(T-T)
その日、姫の誕生と同時に『Kingpapaへの道』ができ、その第一歩を踏みしめた大切な記念日でもあるのです。
あれからもうすぐ10年が経とうとしている...
あの小さかった姫は、もう小学4年生。
あんなにパパっ子だったのに、最近はすっかりママっ子...
ずいぶんお姉ちゃんになったなぁ...と毎日驚かされる。
でも、可愛さは10年前とちっとも変わっていない。
姫よ...
パパさん、君が産まれたあの時の感動は今も忘れてない(*´∀`)
君は、パパさんの1番星だから☆
これからもずっと...
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?