ナッツ、政治

語学学校の帰りに、住んでいるアパートの前で小学生くらいの子どもがおそらく近くの森で拾ってきたらしいナッツを売っていた。スケボーの上に一つ一つ包んだナッツとお釣りが用意されている。声をかけられたので拙いドイツ語で一つ買って帰ったが、なんとなく楽しそうだった。
学校ではドイツの政治状況を習う。現状ドイツには6つの政党が存在し、与党のCDUとSPDのふたつを合わせても半数に満たない。それ野党左派die Linkeは10から12%、die Grunenは約20%、中道右派FDPは約5%、そして極右勢力AfDは約15%で過激化しているのが問題とのことだった。
それぞれの政党の政策について簡単(といっても私にとってはドイツ語なので全く簡単ではないが)な文章を読む。印象的だったのは、それぞれの政党の支持率が拮抗していることである。拮抗しているということは物事をきめるときに難儀することが多かろうと思う。
話を戻すけれど自分が子どもの頃にナッツを売るとしたらなかなか難しかろうと思う。一人で座って知らない人に声をかけるわけだし。そういう抵抗を小さな頃から取り払っていくと、きっと難儀なこともさほど気にならなくなるのだろうかと思う。

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