欧州紀行2

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メッシーナからの帰路、前日の大雨は晴れて、オーガナイザーが紹介するレストランで魚料理を食べるはずだったが、予算が一人30ユーロと聞いてあえなく断念。そのかわり現地の安い食堂へ。カウンターからガラスケースを見て食べたいものを頼むスタイルだが、現地の魚を使った料理があったので頼む。小さめのイワシを開いたようなものが、団子状の芋のようなものの上に乗っていて、トマトソースがかかっている。ひものの匂いは久しぶりで懐かしい。満腹でかつ6ユーロ。
帰りは奇妙な天気で雨が降り出したと思ったら真っ黄色の空のなか巨大な二重の虹に遭遇。そのまま嵐の中に突っ込んでいったが、しばらくしてツアーマネージャーのエドアルドに電話がかかってきて、彼の母親から、あの虹を見ていたとき、その辺りの地域が雨でかなり大きな被害を受けたと聞いた。
ここ数年の気候変動はイタリアでも感じられるらしく、11月には雪が降っていてもおかしくないはずだが、そういうこともめったになくなってしまったと話す。気候変動の話からとりとめもない政治や経済の話を、音楽産業の側から話していたが、互いに慣れない英語のコミュニケーションでなかなか話が進まない。それでも少しずつ、互いの立場を明らかにしていく作業は楽しい。

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