キングダム14巻 〜 失敗の道

14巻では飛信隊メンバーの大半を失うなか、「今　そこを考えるとこの場にうずくまって足を前に出せそうにない」という発言をする信の感受性はマトモです。ですが、そこから続く発言は、さらに素晴らしい。

だけど死んだ奴は　んなこと望んでねェんだ　絶対に

だから今は　この三十六人で　どうやって戦って武功をあげるか・・・それしか考えてねェ

死んでしまったものも含め、チームのメンバーが望んでいることを実現しようとするリーダーの姿って、良いですね。私たちの現実世界でチームメンバーが死んでしまう場面はそう多くないのですが、プロジェクトが上手くいかないとか頓挫するとかそういうことはあると思います。そんなとき、ショックを受けることも、信じてもらって一緒にやってきた仲間に申し訳ないと思うこともあるでしょう。それでも、「だけど仲間たちは、んなこと望んでねェんだ、絶対に」「どうやって成果をあげるか・・・それしか考えてねェ」といえる強さが重要ですよね。

武将への道は　犠牲の道です

現代風に言えば、社長への道は失敗の道ですね。そこを乗り越えるたびに強くなろう。

(ちなみに、これを書いている今日、少しばかりの挫折があった。でも、これを乗り越えてもう一回り大きくなれそう。)