阪神部会レポート20170416

毎月、第三週目の日曜日は大阪で阪神部会の定例会が行われています。

今回の内容は以下の通りです。
各証別講義(肺虚証)→症例解説→実技→古典の輪読解説の順に行われました。

症例解説では七十五難型の内容が勉強になりました。
普段の経絡治療は虚すればその母を補えという六十九難型の相生関係が基本的な考え方です。
しかし七十五難型は相克関係で考えます。
七十五難では肺虚肝実証を例に解説しています。
「東方実西方虚」
「瀉南方補北方」

東→木(肝)、西→金(肺)

まず「水」の力が弱くなると相克相手の「火」を抑える事ができなくなり、「火」が強くなります。
「火」が強くなると、今度は克される側である「金 」が弱くなります。
金が弱くなると相克関係である「木」を抑える事ができなくなります。
そのため、「金」が虚し「木」が実する形になります。

治療法は瀉南→「行間」を寫法、補北→「復瘤」を補う形になります。

また今まで経絡治療の教科書では「陰実」は肝実証しかないと書かれていました。
しかし、この症例は肝虚脾実証です。
まず「火」の力が弱くなると克す相手の「金」を抑える事ができなくなり「金」が強くなります。
「金」が強くなると今度は克される側にある「木」が弱くなります
「木」が弱くなると「土」を抑える事ができなくなります
そのため「木」は虚して「土」が実する形になります。
治療法はまず「商丘」を寫、「中衝」の補となります。

「金」・「土」が強くなるという事は右の寸口・関上が強い状態です
これは陽明経の気滞状態です=熱の停滞(上焦の症状がでる)

私は先月の3月の経絡治療学術大会の前日に急に体調が崩れて、喉痛みと鼻水が止まらないという症状が起きました。
そこで肝虚脾実で治療して頂き症状の改善がみられました

今回の七十五難の説明をきき自分自身に起きた病態について深く理解する事ができました。

以上で今回のレポートを終わります。


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