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ガラス越しの動物に彼が云う 退化した四肢を指差し 蛇行ながらに進む姿は蛇そのそのではないか…
去り際の口づけ 君の頬は薄紅に染まる 彼の背を見送り 目を閉じる それを合図に人の火が灯っ…
琥珀が縁取る空一つ。 馳せる思いに溜息二つ。 抱え込んでは刺さる秘密。 三つ数えて雨が降る…
月灯りを辿るように夜道を歩いていた。 背後でダズンと音がなる。 振り返ると一羽の兎が倒れて…