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「国宝・興福寺五重の塔」建立記③

 noteの世界のみなさま、こんにちは。オヤジモデラーのきんぐじょーです。さて、表題キットの制作記も回を重ねて3回目。何とかかんとか〝新味〟のある記事が書けそうなところまで作業を進めることができました。内容は薄いながらも、今月も記事を公開してみます。では、では-。


5層分の壁枠、組み上げ終了

 前回記事でもご紹介しましたが、第1層~5層までの工程はほぼ同じです。屋根裏に取り付ける「尾垂木(おだるぎ」や「肘木(ひじぎ)」部分のパーツも、5層とも同数。なので、5層分、同じ手間がかかります。

「隅尾垂木」パーツの表面加工
肘木の取り付け(上)も、尾垂木の取り付け(下)も、各回同数です。
組み上げ後の塗装前(上)と塗装後(下)。周囲の屋根裏は未塗装です

 それぞれのパーツをやすりルーターで荒らしてから、各層の壁と天井裏を接着して、パーツを一つ一つ接着し、マホガニーを筆塗り…の作業を5回繰り返して「天井裏+壁」の5層が組み上がりました。

「壁+屋根裏」の第1層~5層

「木材色」以外のパーツも準備する

 ここまでの「壁」と「屋根裏」はマホガニーを筆塗りする「木材」部品でしたが、そのほかの別パーツも作業を進めます。
 五重の塔の台座となる「壇上積基壇(だんじょうづみきだん)」は表面にある石畳が凸モールドの線で表現されています。最初は「このままでもいいかな」とも思いましたが、試しにケガキ針で筋彫りをしてみたところ、うまく凹モールドが表現できそうでしたので、コツコツと彫り込みを施すことにしました。…今回のキットは本当に地道な「コツコツ」作業の多いキットですね。まあ、嫌いじゃないですが。

ケガキ針による筋彫りで石畳感を(上)。コツコツ地道に彫り進めて完成した「壇上積基壇」(下)

 この「壇上積基壇」の表面に「石畳」感を表現したいのですが、どんな方法にしようかと思案中です。前に「出雲大社」で「バラスト」を使ったように、ジオラマに使う素材を探してみたいと考えています。 

 塔のてっぺん、第5層の屋根に立つ「相輪」を構成するパーツは、渋めの〝メタルグリーン〟で塗装済みのパーツです。なので、塗装を剥がさないと接着剤が効きません。できるだけ合わせ目も目立たないようヤスリがけもしたかったので、接着、組み立て後に色を塗り直すことにしました。
 手持ちの塗料の中から、残り少なくなっていた「濃緑色」をベースに緑系やゴールド、シルバー系の塗料を混ぜてそれっぽい色を作ることにしました。

◇  ◇

 ちなみに、この「濃緑色」ですが、前に公開した記事「ゴジラと戦ったメカゴジラ」を作りたかったオヤジモデラーの物語」で使った塗料です。1本では足りずに買い足した分が少しだけ残っていましたので、瓶に直接他の色を入れて調色してしまいました。

◇  ◇

 話を戻しましょう。
 下の画像の左上が「相輪」の塗り直しのために混ぜた5色(左上)になります。左下は塗り直し作業中の相輪。左側の4つの輪ー「請花(うけばな)」というそうですーは塗装後、右の3つの「請花」から先は未塗装。色の違いが分かりますでしょうか? ちなみにその先にある透かし彫りの部分は「水煙(すいえん)」と呼ばれているそうです。
 右が塗装終了後の「相輪」部分です。全体に鈍い感じになりました。

 元のパーツの塗装色に比べると、少し色はくすみ、ツヤも鈍くなりましたが、かえって、まずまずの雰囲気漂う仕上がりになったようにも思います。

5つの屋根の塗装にも「手間をかけよう」

 これまで組み上げてきた5層の屋根裏には、当たり前ですが「屋根」が被さることになります。この瓦屋根、歴史的建築物の画像などを探してみると、グレーや薄茶色などさまざまな色に瓦が変色、屋根全体がまだら模様になっているようです。他の方の作例でも「複数の色」で塗装された五重の塔の出来映えが素晴らしく、「この屋根の表現にチャレンジしてみよう」-となりました。
 まずは、筆塗りの目安のためマスキングテープを屋根にガイドとして貼り付けます。規則的に一定の間隔を保ちつつ、塗るためです。

塗装のガイドのために貼ったマスキングテープ(上)。貼り終えた5つの屋根パーツ(下)

 これもまたまた、地味で地道な作業でした。
 ひととおりマスキングテープを貼り終えたので、筆塗り開始です。まずは最上階の屋根から作業に着手していきます。これも、コツコツと進めていく作業になりそうです。

◇ ◇

 …というわけで、今回の記事はここまでにしたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。
 この後の作業、「2024年のゴールデンウィーク」で何とか一気に完成に持って行きたいのですが…。次回の記事公開では「興福寺五重の塔」の荘厳な姿をご披露できるよう、引き続き制作に努めたいと思います。
 では、また。

 

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