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近況報告①(2022.05.07)

皆さんお久しぶりです。キネシンです。

去年の10月に更新して以降、半年間ブログを書くのを止めていました。更新を止めていた理由は、大学の授業と研究で忙しくてなかなかブログを書く時間が出来なかったことと、過去に向き合うことが精神的に辛くなってしまったことです。

 実はこのブログで報告していないだけで、自分の中で色んな変化がありました。ここではそのことをご報告しようと思います。

1. 信仰をやめた

私は創価学会に対して疑問を持ち始めてからしばらくの間は信仰を続けていました。勤行唱題は物心ついたときからやっていて、大学生になってからも毎日とは言いませんが続けていましたが、それももうやめました。まず学会に疑問を持ち始めて、色々調べていく内に会の嫌な部分を沢山知ってしまったのと、御本尊や宇宙のリズム云々といったものがただのスピリチュアルにしか思えなくなってしまって、読経をする目的が瞑想のような心理的効果を得るため以外に見当たらなくなりました。また、会の嫌な部分を知れば知るほど、過去に熱心に池田大作氏を崇拝していた自分への自己嫌悪が募り、読経していると動悸がするようになってしまいました。きっと、自分にとって御本尊の前で唱題をすることは、高校時代に池田氏のことを考えながら唱題をしていた頃を追体験することになってしまうのだと思います。そうなると、もう読経することで得られる心理的効果は望めないと思い、自然に勤行唱題はしなくなりました。

また学会への嫌悪感を募らせていく中で、自分の部屋に仏壇があること自体が嫌になってきて、あるとき思い切って仏壇を粗大ゴミに出すことにしました。仏壇をゴミに出した日、実は地区のリレー唱題の自分の担当日で、婦人部の方に嘘のリレー唱題の報告をしたとき、心の中はぐちゃぐちゃでした。

このときは、仏壇の中にあった御本尊はなんとなく捨てられずにいました。

2. 御本尊を破り捨てた

仏壇を粗大ゴミに出してからしばらくは、中にあった御本尊は丸めて引き出しにしまっていました。8月頃のある日の深夜、ふと資源ゴミとして台所に積んであった聖教新聞の記事が目に止まりました。その記事は、一度学会から距離を取ったこともあったけれどやっぱり学会に戻ってきて今は積極的に活動しているという女子部の方の記事でした。この記事を読んで少し学会に引き込まれそうになった自分がいて、このとき、また洗脳されるのではないかという恐怖心から錯乱状態になり、御本尊を破り捨ててしまいました。御本尊を捨ててしまってから、私はひどく後悔しました。それは、罰が当たるかもしれないと思ったからではありません。それよりも、今まで自分や自分の両親、そして友達が大切にしてきたものを粗末に扱ってしまったという強い罪悪感にしばらく苦しみました。ふと、学会員は私が死んでしまえば罰が当たったんだ、と思って喜ぶのだろうかという考えが頭をよぎることもありました。

私がこのような荒んだ精神状態に至った原因は大きく2つあると考えています。1つ目は、自分の人間関係の8割方が会内の人だったことです。今までは、運良く心優しい学会員さんに恵まれて育ってきて、自分自身、創価高校出身ということもあり、周りの学会員さんは私のことを認め、期待してくれていました。そのことが、自分自身の心の安定に繋がっていた部分があると思います。しかし、学会のことが信じられなくなってから、自分が本当に思っていることを言うと皆に反逆者扱いされるのではないかという不安がありました。だから無理をして信じているフリを続けていました。このことは、自分にとってかなりの精神的負担となっていました。そして2つ目は、この困難をどう乗り越えればいいのか分からなかったことです。これまで大抵の困難は御本尊に祈って池田氏の“御指導”を読み漁ることで乗り越えてきました。しかし、この方法は、この宗教を信じられなくなることに伴うアイデンティティクライシスを乗り越えるのには使えません。私は物心ついたときから信仰をしてきたせいで、宗教に頼らずに自分の頭で考えて困難を乗り越える力が乏しかったのです。

…近況報告②に続きます。

ちなみに、私は偽御本尊云々という話にはあまり興味はありません。確かに、創価学会が元々大石寺にあった御本尊が唯一の本物であるとしていたのに、宗門とのいざこざで本尊の変更を余儀なくされたことは、創価学会の教義の大きな欠陥だと思いますが、私は結局本物かどうかは信じる人の心次第だと考えています。その点ご了承ください。

参考資料
花野充道(2016)『宗教研究』89巻別冊 p81-83
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rsjars/89/Suppl/89_KJ00010163549/_pdf/-char/ja

仏教タイムス 2014年10月-12月 65号http://www.rirc.or.jp/xoops/modules/xxxxx04/detail.php?id=9888

この記事はアメブロから転載しました。
https://ameblo.jp/ttherm00297200/entry-12741538165.html

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