【BORDER 13】点から線
ゲスト投稿の回。北海道札幌から、MOMENTFES主催・Cell The Rough Butch登くんです。登くんも本文内で触れてくれてますが、少し前にZOOM飲み会でREDJETSのコウスケと3人で話しました。その時話した構想はまだ進めてないけど、まず今できることからやろうと思って、この企画を進めたところがあります。コロナの影響を受けた人、そんなに受けてない人。損した人、むしろ儲かった人・・・と、色んな人がいると思います。札幌の飲食業界・ライブハウス業界にどっぷり浸かって生活をしている彼の状況も是非読んでみてください。(KINEMAS宮下)
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点から線 / 登 翔一 ( Cell The Rough Butch,MOMENTFES,Revolver)
頭を抱える日々が全国で起こっている。2020年2月さっぽろ雪まつり。周りの状況ではこの時期から奴の名前を聞き出した。
しかし、この時まだ先に何が待ってるか等知る由もない。何も考えなかった訳ではない。
考えた所で処置の使用があまりなかった。
マスクをしてもあまり意味がない、奴は塩に弱い、熱湯に弱い、そんな言葉達に翻弄された。
北海道は二度の緊急事態宣言を受けた。
一度目の緊急事態宣言の時にまず言われたことは、不要不急の外出は避け、飲食店やライブハウスには行かない。である。
間違っているか間違ってないかなんて事を言う必要等ない。
一番の問題はいつの間にかライブハウスを知ってる人達さえも想いは馳せど、寄り付かなくなってしまった事。自粛という魔法に自分さえも取り憑かれた。
どっちにも付かず、ただ想いだけが宙を舞う毎日。
皆同じ一分一秒を共有しながらも皆が同じ方向を向き出した。
気づいた時には遅かった。ライブハウスが倒れ出した。
必死に立て直そうと声を上げた。しかし批判を受ける事も続いた。
人と人との繋がり、触れ合う事の温もりも崩れ出した。
何とかしなきゃと考えても治らない。
MOMENTFESも自粛という言葉に負けた。
気づけばライブハウスを潰す事に加担してしまった。
誰のせいでもないと言われたが、決定を下したのは自分だ。
俺は下の世代にもMOMENTFESを渡す為にも守りに入った。
2015年立ち上げから周りの意見なんか聞かずに、攻めに攻めて来た。2020年初めて守りに入った。
出来ない事なんてない、周りにそんな事ばかり言ってきた自分が、出来ない事は出来ないと初めて舵を切ったのだ。
少しでも手助けをとMOMENTFESで使用するはずだった6会場向けのドネーション企画を立ち上げた。
皆が楽しみにしてる物を実現出来なかった罪悪感から何でもいいからしたかった。
バネ力があるならば今は力を溜め込んでる時と信じている。
KINEMAS宮下くん、レッドジェッツコウスケくんとzoom会議をし、他に何か出来ないか、やれる事はないかと意見交換をした。
必ず結びつく物が出来てくると信じている。
北海道はもうすぐ2度目の宣言が明ける。
二度ある事は三度あるという言葉がある様に、またこの事態が来る可能性はある。
しかし、俺達がやりたい事、失敗が結びつくその時も二度ある事は三度ある。
不安よりワクワクを最優先しながら北海道札幌から、色々な人達と繋がって来たからこその温もりを、皆様に届けられる日がまた訪れると信じ、動き続けるよ。
俺は元気にしっかり前を見てるよ。俺達はまだ死んじゃいない。大丈夫。
やってやろうや。
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