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KINEMAS、フジロックで飯を出す。第5回(全10回)

苗場奮闘記 その1

2019年7月23日 火曜日。京都ではリョウギを中心に、メンバーで機材等々をトラックに積み込む等の準備をしていました。僕は名古屋にいて、その日の夜にリョウギが苗場に向かう途中で名古屋に立ち寄って拾ってくれる予定になっていました。後から聞いた話だと、この荷物の準備がかなり大変だったようでした。共同主催としてたけど、遠距離だったのは一つ難しいポイントでした。移動がかさむと経費もかかりますしね。夜、リョウギが予定通り名古屋駅まで迎えに来てくれました。僕とKINEMASのあやこさん、あと二名の女性スタッフ(無許可で書いてるので演奏者以外の名前は一応伏せてます)が名古屋から参加。

今回宿泊に、なんとフジロックの会場の傍で営んでいる居酒屋の店長とリョウギが友達というミラクルがあり、そこを宿泊施設としてお借りできることになりました。付近の宿が軒並み高騰しているタイミングで、この長丁場でこの価格は本当に破格でした。この宿がなかったらもう僕らは終わってました・・・。居酒屋ですので厨房もありまして、そこで仕込み等々もさせていただいたり、現地に持ち込めない分の食材は冷蔵庫も貸してくださいました。5月の説明会で「費用がかかるのはわかりますが、キャンプでの参加はお勧めしません。宿をとったほうがよろしいかと思います。」と言われていたことを思い出しました。キャンプでのフード参加は本当に地獄だと思いますのでお気をつけください。


2019年7月24日 水曜日。朝一、フジロックの会場内に到着。この時点ではまだ、当然設営中の為一般のお客さんはいません。ライブも勿論やっていません。オアシスエリアには20近いブースがありますが、なんと会場に到着するまで自分たちがどの位置での出店か?がわからないのです(笑)。会場について、既に用意されていたテントを一つ一つ見て回り、ようやく自分たちのテントを見つけました。「ここか。」なんとレッドマーキーの、ステージ横側の出口の真横でした。「こ、ここか・・・。」とにかくドリンクが売れそうな立地です。あとから聞いたところ、勿論内容やタイミングにもよると思いますが、初出店にはそれなりに人の出入りがありそうな場所を与える配慮をしてくれているみたいです(あくまで僕が会話から受け取った雰囲気ですが)。なんせ他の店舗はもう何年もここで出店していて、既にファンをたくさん抱えている強豪ばかり。場所なんてほとんど関係ないですからね。

2018年に初めて来たばかりのフジロック初心者ですが、まだ設営中の会場に、しかも車で入ってこれることには少し感動しました。歩くと遠い距離も、車だとすぐだな。なんてことを思っていると、後続のトラックと冷凍車が到着。全員集まったので設営に入ります。

この日は会場の設営と、夜は宿でフードの仕込み。この時点ではまだ9人、他の2人は後日合流でした。初めてのメンバーで初めての場所で初めての設営。流石にみんな色々戸惑いました。全体のリーダー+班を2つに分けて先導するサブリーダー(ある程度自分で判断できる+守備範囲を明確にわけて把握している)2人の3人態勢ができていて、他のスタッフはその人の元で指示を受けて動くことができれば、設営はかなりハードル下がっただろうな。という感じです。まぁそれも、一回行ってみないとわからないことだらけなので最初は難しいですね。車をどこから入れるか?とか、事前に地図はいただくんですけど、とはいえ敷地めちゃくちゃ広大ですからね・・・。これから出店を考える人は、雇ってでも誰か一人知っている人を入れることを心からお勧めします。

あと、冷凍車を使用する人はこの日の(確か)12時までに冷凍車を会場に入れないといけない、という決まりが。遅れると冷凍車が使用できないという非常事態に。この冷凍車に、山のふもとの業務用スーパーに予めお願いしてあった食材を取りに行くというミッションがあったのでかなりあたふたしました。苗場を降りて業務用スーパーに行こうとすると、高速使っても片道1時間弱かかります。既に夜走り8時間からの、昼間の往復2時間は中々大変でした。大量の麺や卵、ドリンクを積みました。

結局この日が、前日からの移動もあって一番大変だったかもしれません。夕方まで設営をし、夜は宿で仕込みをさせていただき・・・就寝したのは夜11時頃だったかな。ほとんど寝ずに作業でしたのでさすがにみんな疲れていました。「ここから名古屋に帰るにはどうしたらいいんでしょうか?」とスタッフの一人に言われた時には、この人飛ぶのかな!?とヒヤヒヤしました(笑)。翌日はいよいよ前夜祭です。

(続く)


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