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【BORDER .0】超個人主義

超個人主義 / 宮下 浩 (KINEMAS,nothingman / Vocal & Guitar )


文章を書いて、対価をもらう。それが寄付(Donation)的な意味を持つことができれば・・・楽器パートやスタッフなどの立場を問わず思いの丈を発信し、それに対していただく対価があるということが、一人一人が活動を続けていく上でのモチベーションの一つになるのではないでしょうか。

コロナウイルス発生後、ボーカリストが、弾き語りシンガーが、オンラインでの投げ銭ライブを行っているのをたびたび見かけるようになりました。音楽業界から沢山のクラウドファンディングが立ち上がりました。

それと同時に、このままだといずれ"支援疲れ"が起きちゃうな、とも思いました。支援したい場所って、やっぱり沢山ありますよね。

僕がやってる「KINEMAS」は、バンドでありチームでもあります。約20名弱が(精神的な意味で(笑))密に関わっているので、そこに様々なパートの人間が存在します。僕はボーカルでありギターも多少弾けるので、自分ひとりがオンライン弾き語りライブをして、そこで投げ銭をいただくことは勿論可能だと思います。が、それを続けていっても(勿論それをする時もあると思うけど)、僕のモチベーションはそこで一度保たれるかもしれないけど・・・他の人はどうなんだろう?

誰かが作った土台の上に、演奏やアレンジというプラスアルファを加えることで手を取り合っているような団体(勿論それだけの関係じゃないんだけど)で、土台だけが前に前に進んでいこうとしていて・・・その速度がしばしば、土台の上で手を取り合っている人の手を、振り払おうとしてしまうことはないのだろうか。これはバンドに限らず、あらゆるコミュニティの中で思うことです。

かと言って、ある程度の速度を持って前に進んでいかなければいけないことはどこの世界も一緒で、それは団体である以上特に付きまといます。メンタルとかモチベーションの問題というのは確かにあります。自分自身がそれに左右されやすい人間であるとも自覚しています。

だからこそ、“土台の上を積み上げることで対価を分け合う”ことばかりではなく、“個人個人が発信することが、その団体の推進力となる”ことが、メンタルの上でもマネーの上でも、とても大事なことのように思います。

自分が行ったアクションでお金を得るって、メンタルの修復効果もあれば、人生の推進力にもなると思うんですよね。

この考えの語り方・設計・順番だと、KINEMASで言えば、一応最初に土台を作ったのは僕なのですが、僕がそれをみんなに割り振りして、それぞれに上から役割を与えているように捉えてしまう人もいるかもしれません。

その全てが間違いではないかもしれないけど、それは活動のサイクルのほんの一部なんです。チームのメンバーそれぞれが、自分発信の推進力を持って活動していることが、そのまま僕自身のモチベーションにもなり、推進力になるんです。

なので、僕がやりたいことをやるために皆が活き活きしている必要があるんです。だから、どちらかというと「僕を助けてください」と。そのために、まずはWEB MAGAZINEを作るから、文章を書いてくれませんか?と。今回そのような気持ちでメンバーにお願いしました。


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ここでやっと今回の主題に入るんですが、今回KINEMASは「BORDER」という雑誌・・・記事の集合体のようなものを制作します。これまでKINEMASとしては僕が発信する文章ばかりでしたが、今後は他のメンバーの記事も更新していきます。

WEBで順次公開し、そこで寄稿そのものへ投げ銭をお願いしたり(この記事からそれを開始します)、実際に紙の本として印刷して販売も予定しています。

更にKINEMASのメンバー以外の人にも寄稿をお願いしていきたいと思っています。そしてその売り上げを、主に今必要な制作活動への投資や、メンバーそれぞれが抱えている事業への寄付、更には記事を寄稿してくださった方の事業への寄付などに充てていきたいと思っています。

その点があるので、「BORDER」を”ドネーション(寄付)マガジン(雑誌)”と位置づけしました。

「BORDER」は「境界線」という意味で名付けています。昨今様々な変化があり、まさに今みんなが何かしらの境界線の上に立っていると思います。そんな所について思うことを書いてみてほしいとお願いしました。

当然今の僕らのサイズだと、これで得られる収入はきっと微々たるものです。これは、半径3m程度の人間関係を守るためのアイディアです。月々20万の事務所の家賃を、この活動でフォローし続けることは、少なくとも今は出来ません。

ですが、寄稿に対価を得ることで、その金額以上に・・・個人のモチベーションであったりが、上向く瞬間が必ず得られるはずです。同じようにこれを機に、より多くの人に僕らの言葉や活動が届いてほしいと思っています。

あ、メンバーみんながこういう文章を堅苦しく書くわけではありません(笑)。僕、一応最初の寄稿なので特に真面目に書いてるだけですのでご安心ください。

コロナウイルス発生後の現在、様々な物事のオンライン化が進んでいます。どこもかしこも、個人の力にフォーカスされはじめて来ています。今までちゃんと“やってきたのか?”“やってこなかったのか?”が問われる時間です。僕も精神的には毎日肩をブンブン振り回してます(笑)。今「やってやんよ!」って思わなきゃ嘘でしょう。

KINEMAS一同(勿論全員無条件参加ってわけじゃなくて、みんなのタイミングにも委ねてます。)、そして同じように自分の持ち場を守ろうとしている僕らの友達。ファンとして応援してくださってる皆さん。双方向で楽しんでいけたらこの上ない幸せです。

応援してくださっている方にも具体的に参加していただけるような企画も考えてます。是非こまめにチェックしてやってください。

記事への支援・寄付は、(多分)この下にあるnoteの「サポートする」の機能か、または今後KINEMASの通販サイトで入金できるようご用意します。いただいたお金は全てこの製作費(紙の本にするので、その製作費・印刷代・送料など)か、その時々僕らの周りで必要としている場所への支援に充てていきます。・・・充てていけるくらいになったらいいな!

正直探り探りの点もいくつかありますが、始めないと始まらないので、ここから始めさせてください。よろしくお願いします。


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KINEMAS DONATION MAGAZINE [BORDER]は、KINEMASメンバーやゲストから寄せられた文章を元にWEB MAGAZINEと実際に本も制作し、その売上を文章をお寄せいただいた方々への寄付とする企画です。寄付はこの下部にある[note]でのご支援か、KINEMASの通販サイト( https://kinemas.kawaiishop.jp/ )にて受付させていただいておりますのでそちらをご確認ください。よろしくお願いいたします。

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