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KINEMAS、フジロックで飯を出す。第8回(全10回)

苗場奮闘記 その4

2019年7月27日 土曜日。雨予報のこの日の夜、後にフジロック史上最悪と言われる大雨が降りました。苗場には大雨警報が出て、比較的キャンプエリアの下の方にあったフジロッカーズオルグスタッフのテントエリアは水没。2018年に一緒に参加させていただいたキャンプチームのテントもかなりダメージを受けたようでした(後から聞いた話だと、2018年よりもひどかったとのこと)。昼ごろから雨が降ったり止んだりで、当然かき氷どころか、フードの売れ行きに大ダメージを受けました。しかし、僕らはフジロックが事前に用意してくれたテントブースの中にいるわけですが、このテントがまぁ丈夫!火を扱う食材がメインだった僕らのブースにはとても暖かかったです。その分、我々ブースの後ろに4×2mのエリアを与えられており、そこに屋根を作って控室や倉庫として利用していいことになっているのですが、その屋根は僕らのDIYでして。雨でとんでもないことになりました。僕らの作り方も脆かったかもしれないけど、あれだけ雨が降れば大抵のテントじゃ雨漏りするよな・・・という土砂降りでした。

雨がすごすぎて、オアシスエリアにまったくお客さんがいない・・・という時間帯も沢山ありました。みんな屋根があるブースで休憩したり、テントに戻ったりしてたんだと思います。途中お客さんが汁無し担担麺を買いに来たのですが、提供してる途中で雨が器に沢山入ってしまいました(それも仕方ないと思えるくらいの雨でした)。「これじゃ汁有り担担麺だね!」と笑いながら食べてました。みんな強いなぁ。

そしてこの日はKINEMASがオフィシャルラジオブースでライブ演奏する日でもありました。ボーカル宮下、コーラスあやこさん、アコギにムッティー、パーカッションに慶司さんです。本筋での演奏ではないにも関わらずKINEMASタオルを掲げてくれる人がいたり等、とても贅沢な時間をいただきました。雨の中、足を止めてくれてありがとうございました。

その雨のせいでこの日のお店は比較的暇で、売上的には大打撃でしたが、少しホッとする自分もいました。やっと訪れたゆるやかな時間のおかげで、スタッフ一同、やっとここで一息ついたような雰囲気でした。この日、京都から最後のメンバーも到着し、11人全員が揃いました。足並みを揃えたり現状を把握したりできたことが非常に大きかったと思います。

慣れない作業や長時間労働の疲れと、フジロックの現場のパワーから来るフジロック・ハイな部分とが合わさって、健康面を特に心配していたのですが、スタッフみんなこの日もがんばってくれました。朝から仕事のメンバーを夜宿に送り届ける時、「実はあれが見たくて・・・」と、深夜のルーキーアゴーゴーに行っている姿を見て、休憩より楽しみを選択している姿を見て、本当にたくましいと思いました。いやでも見たいよね。

時間が経つほど大雨で、中止になったエリアやライブもありました。自然の恐ろしさと、何より2月の2次面接の時に「リョウギはお坊さんで晴れ男なので!」などとぬかした自分と、(なぜか)リョウギを恨みました・・・。

(続く)


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