齢が数えで24になりて神椿オーディションに思いを馳せる

①前書き:慣れぬことをして少し物書きを楽しく思う
 
 
昨晩、長ったらしい代々木決戦の感想を書いて、自分の考えや感情を文字にして表に出すことは意外と気持ちいいものなのだなと思い、調子に乗ってもう一つ記事を書いてみようと思い駄文を書き始める次第。このお調子者に付き合ってくれる方、良ければ最後までお付き合いください。

②神椿オーディションに挑戦する若き才能へ

 先日の現象2にて神椿オーディションが発表され、胸躍らせる観測者が大多数であると思います。事実、過去CIELさんや梓川さんといった歌で神椿の魔女とは違ったところでファンを獲得しつつある方々や、りたお先生のようにグッズイラストとして多く起用される(ちなみにオーディションで受かった側である事実を先日初めて知りました)多くの才能たちが集まる力が神椿のオーディションにはあります。

 今後新たな推しが出現する期待する人、もしくは己が新たな推しにならんとする挑戦心を燃やす人々がTwitterにもたくさんいるように感じます。

 ロートルゆえの感情ですが、若い学生。特に中学生、高校生にはぜひ挑戦する価値のある場所であると、私は思います。憧れでもいい。興味本位でもいい。誰かに自分をさらけ出して挑戦をするという素晴らしい機会だと思います。中学生、高校生が生きる環境なんて所詮は地元のそこらへんか、学校の友達か、趣味の繋がりがちょっとくらいでしょう。オーディションは外に飛び出すきっかけであり、可能性を広げていくきっかけです。それは若ければ若いほど武器になる。

 自分なんて、なんて思わずに一度全力をぶつけてみて欲しい。

 その挑戦はあなたと向き合うことになって、もしかしたら傷つくこともあるかもしれないが、きっとこれも一種のSINKAなんじゃないかな、と勝手にPIEDPIPERさんの手のひらの上で転がされてるんじゃないかって深読みしすぎてますw。

 だからこそ、やってみせろよ!若き観測者諸君!

③芸術とは不可解である

 いまから背中を押した若者に石を投げる事を書きます。怖い人はここで読むのやめとく事をお勧めします。少なくとも委縮させたい意図でこの記事を書いているわけではないので、純粋に大好きなモノに向き合ってオーディションを受ける人達にはあきらめず頑張ってほしい。そういう思いです。

 


 ここで喋るのは不可解という曲の歌詞があまりにもこのオーディションに刺さりすぎる、そんな話です。

 つまるところこのオーディションで可能になるのは趣味でやっている活動で仕事ができるようになるという事です。もちろん、花譜さんがやり始めた頃のような少しずつの活動ではなく、箱の力で一定のブーストがかかった状態で活動は始められます。YouTuberで言うなら初日から収益化、10万再生が確約されてるようなものです。

 ただ、お金とか、ビジネスとか、効率とか、そういうことをこれから考えなくちゃいけなくなるんです。もちろんセルフプロデュースと違って、ノウハウを知った大人たちが背中を押してくれます。

 でも好きという感情で戦うのはとてもつらい事です。お金とか数字とか、そんなものが絡んでくるし、たくさんの感情を向けられる対象になります。好きが嫌いに変わる瞬間も、楽しいがつらいに変わる瞬間もあるかもしれません。それが好きなことでお金を稼ぐということだと思います。

 勝手な解釈ですが、カンザキイオリのように好きな事で仕事をするつらさをはねのける才能が求められ得るのがオーディションだと、私は思います。

 少し、自分の経験の話を入れておきます。

 多少なりとも絵が描けたり、動画を投稿する暇があったりしてYouTuberの真似事やイラストレーターの真似事をしていた経験があります。実際、動画の方では1万再生してもらったり、イラスト本を引っ提げてコミケに参加したりしました。

 でも、つらいです。

 数字に追われる日々は恐ろしい。YouTubeではいろいろと好きな事で数字を伸ばす手段を考えて実行してきました(そのほとんどが無駄に終わりましたが)。コミケでも想定の部数の1割にも満たない頒布数になることもあります。実力不足が主な要因ですが、どうしようもありません。プロゲーマーとかプロイラストレーターと数字で争わなきゃいけないんです。怖いです。ユーザーの時間やお金を奪い合うこの競争は正直精神を疲弊させます。趣味でやってるのが正直一番幸せです。

 だとしても、私はやってるんですけどね。

 結局一定割り切ると数字にボロボロにされてもゾンビみたいにまた作るかってなります。私、創作ゾンビ。

 ただ、少なくともコンテンツの見方が数字ベースになりやすいです。もう純粋な気持ちでコンテンツが楽しめないなと正直思います。楽しみたいと考えつつも、これを作る裏で動いている金や、ユーザーの数字がチラチラ頭をよぎります。最悪です。

 それでも、あの不確かな情景を綺麗だと思うのは
きっとそれこそが
人間の証なのでしょう。

④齢が数えで24になりて神椿オーディションに思いを馳せる
 
 
タイトル回収です。

 私は今年で24歳になります。きっと今回を逃したらもう次はないでしょう。神椿スタジオというブランドの力で、好きな事を仕事にするならば最後のチャンスかもしれません。

 結論から言うと、私はオーディションを受けません。

 理由はいくつかありますが、とりあえず才能不足と真っ先に切り捨てることにします。好きなことをがむしゃらにやった上で才能があるのならば、もうすでにそれで一定のお金をもらってやっている年齢です。この程度の才能で仕事になるならば、自分ですでにやっている程度の頭はあります。

 あとは明確にやりたいセルフプロデュースがあるのも大きいです。サークル名こと酩酊劇場として、映像作品ないし現実とは少し違う世界観の空間を創造したいという、一種の自己成長の挑戦がいまの自分の目的であり、それを仕事にして誰かに見て欲しいorお金を頂きたい、というわけではありません。誰かのために頑張るのは大変なんですよ。自分の成長のためにリソースを注ぎたいのが一番の気持ちなので、スタジオに所属して活動するってのは何か違うのではないかと思いました。

 そして正直もう4月には新社会人として仕事を始めます。僕にはこの挑戦はもう遅すぎた。

⑤終わりとこれから

 私はこれからも創作を続けますし、才能が無い凡人であれど気の向くままゆっくり学んで自分のペースで成長したいと思います。

 ただ、こんな私でも応援してくれる人、感想をくれる人、お金を出してくれる人がいます。私は、スタジオを目指さない代わりにこの人たちを大事にしたい。彼ら彼女らの期待に応えられるように頑張らなくちゃいけない、そう思います。

 とりあえず、素晴らしい友人が私を心配して1曲作ってくれました。彼の気持ちに応えれるように3月の下旬にMVを出すつもりです。良かったら見てください。

 今回のnoteは神椿オーディションと前回の記事の私観測の延長線上が交わったところにあります。かなりTwitterでは出さないネガティブな事を書いたし、感情的で攻撃的だったかと思います。それでも最後まで読んでくれたあなたに感謝を。
では、未来で。


 

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