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【ハム式ブログ】客がプロだけになったパチスロ専門店のおはなし~ノンフィクション~前編


1.パチンコ、パチスロで生計を立てている人達


世の中には、パチンコ、パチスロで生計を立てている人たちがいます。
世間的にはパチプロ、スロプロと呼ばれ、自称では「専業」というように自らを呼んでいる方が多いです。

そもそも・・・

1つの店舗のおいて、プロと呼ばれる人はどれくらいいるのでしょうか。
ちなみにここで言う「プロ」とは、完全にパチンコ、スロットの収益のみで生活をしている方を指します。

地域差はあれど、1%程度、打ち子と呼ばれるアルバイトを含めても5%を超える事は無いと言われています。
もし毎日10%を遥かに上回るプロの方がいるホールがあったとしたら、そのホールは狙い打ちされております。そもそも、プロが一切近づかないホールも多く、ホールの状況によって大きく左右されます。正直、そのようなホールは設定状況は良いかもしれませんが、自分がオイシイ思いができるかどうかは抽選次第になってくるかもしれません。

もしもプロのような人が全くいないけれど、自分にとっては立ち回りやすいホールがあったとしたら、それこそが「真の優良店」であると言えましょう。

期待値稼働にて日々の生活に潤いを与えるために打つ「兼業」と呼ばれるような方はそこそこいても、完全にそれだけで生活するのはかなりの覚悟と労力が必要です。筆者は1年ほど実はそんな時期があったのですが、正直辛すぎてとてもじゃないけど戻りたいとは思いません。

ただ、その短い1年ほどの時間の中で、「店の中にプロだけ」という異常事態が起こってしまった店舗に通っていた時期があったのです。今回はその時の話を書いていこうと思います・・・。

2.プロしかいなくなったお店の概要


さて・・・本題です。
まずは時代背景から。
時代は2008年、4号機が完全に撤去され、お通夜状態となった2007年を超え、ようやく5号機にも人気機種が定着しつつあった時期です。

当時と言えば、
・パチスロエヴァンゲリオン~まごころを君に~
・パチスロリングにかけろ(初代りんかけ)
・マジカルハロウィン(初代)
・マーベルヒーローズ
・2027(初代)
・南国育ち(5号機初代)
・パチスロバイオハザード(初代)
・パチスロキン肉マン(初代)
・アイムジャグラーEX

このあたりが人気で、その中でも下記の機種がプロには人気でした。

・エヴァまご→小役カウンターを世の中にに浸透させた立役者
・キン肉マン→6の挙動が別格すぎて分かりやすい
・南国→6の挙動が別格すぎて分かりやすい
・マジハロ→機械割も高めな上に6が別格すぎて分かりやすい※1は激辛
・バイオ→機械割119%  看板機種として設定が使われる機会が多かった
・りんかけ→機械割119% 看板機種として設定が使われる機会が多かった

そして、2011年の広告規制より前ですので、イベントの開催がOKで、
札などによる設定の示唆や、メールでの設定示唆などが日常的に行われておりました。

今回紹介する店舗も、イベントで機種の示唆をガンガンにしていたのですが、ある時期からその示唆内容が過激なものになってゆきました。

因みに、台数100台以下の小規模店舗で、今では考えられませんがジャグラーを置いていない店舗でした。その代わり上記で上げたような人気のあった機種、特にハイスペック機種を取り揃えていました。

3.プロだけになった経緯


プロだけになったのは、その過激なイベントの内容と、お店の対応が全ての原因でした。

気になるイベント内容が・・・
「毎日全機種のシマに最低一台は金」
「午後に追加で複数台金シマを告知」

という言葉にすると地味ですがとんでもない内容でした。
金は本当にそのまま6でした。上にダイヤモンドだとか社長だとかアンドロメダだとかがあるわけではありません。
どんなにハイスぺでも、どんなに分かりやすくても、
シマに1台は必ず6があり、複数6のシマもある。
しかもジャグラーやAタイプが無いため、必然的に6の価値が高くなる。

プロが集まるわけです。

そして、プロが集まる事にさらに拍車がかかるルールが、
入場方法に・・・

並び順!!!

ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

しかも台数100台以下の小規模店舗なので、1機種10台もありません。
6台がデフォでした。そんなものでした。

なので、バイオとかマジハロをそれぞれ6人ずつで抑えてしまえば、
100%6がツモれるという状態です。
しかも複数台6のシマもどこかにあるので、とにかくシマを埋める事が大正義という状態・・・
因みに今の時代そんな事集団で毎日してたら即出禁もあり得ます。

これにより多くのプロ集団が集まる結果となります。
そして当然並び順のため、毎日夜中から並びのバトルが始まるわけです。

明け方5時、4時、3時、と徐々に並び順が早くなっていきます。
並びや台取り時のトラブルもチラホラ・・・
しかし、次第にお互い暗黙のルールを作る事になりました。

今日は先頭グループA→明日は先頭グループB→明日は先頭グループC→明日は先頭グループDとE

というような感じで、並ぶ順番をグループの垣根を超えてルール決めしたわけなんですね。後は段ボールや空き缶等、荷物だけ置いて車に戻るかどこかに休むかする感じです。今じゃ完全アウトです。出禁です。

私はそこでは最もちっぽけなグループEにおりました。グループDと半分この日です。ちなみにグループAとグループBはバックにこわーーい人達がついているという噂で(真相は不明)特に何かと優先されていました。特に、ぼくたち弱小グループは、なぜか一シマ全て抑える事も許されず、バイオなら3台まで、DとEで半分こという非効率的なルールになっていました。多分うちらには消えてほしかったんでしょう。

で、ここで問題?となるのが、当然そのイベントは一般の人の耳にも届くわけで、早くから並ぶ一般の人がチラホラ現れ始めたんですね。

どうなったか・・・

チームAとチームBの皆様が一般客を無理矢理あの手この手で来なくさせる!

ヒイイイイイイイイイィィィィィィィィィイィィィィィ!!!!!!

これ、ノンフィクションです。あの手この手の詳細は言えません恐ろしい。

これにより、晴れてイベント開始後2か月も経った頃には、
完全にプロ以外排除された店舗が出来上がったのでした。

なんで出禁にならないんだよ!!!!!!(驚愕)

ミステリーすぎます・・・
しかしこの状況が長く続くはずもありません。
この後ホールと我々を待ち受けていたのは、恐ろしい事態でした。

ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

次回、後編にご期待下さい。

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ハム式

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